2012-01-01から1年間の記事一覧

不公平なオリンピック

土曜(28日)の朝、いつものように目を覚ましテレビを点けたらロンドンオリンピックの開会式を中継していた。大袈裟な演出は北京が最後だと思っていたのに、今回のロンドンもかなり派手だった。 開会式を華美にする必要はない。選手の入場、主催側代表なら…

丸一年が経過して

このブログの初回が、2011年7月19日。今日でちょうど丸一年。あっという間に過ぎて、月日の経つのは本当に早いものだと実感します。 それまで他人のブログを覗いたことはあっても、ブログを開設したことはなく、自分専用は初めて。最初は戸惑うことば…

すきま風からとどく声

外では嵐が渦巻く もうずっと前から嵐が叫んでる でも部屋から見る窓の景色は青い空と白い雲 いつもの夕焼けがあしたも晴れを約束してくれる 星のまたたきは懐かしい昔からの便りのようだ ただひとつ自分だけの自分にしかできないことが 部屋の中にあった そ…

早起きは気持ちがいい?

「早起きは三文の得」の諺があるように、早寝、早起きは健康に良いらしいとは昔から言われてきた。だが一方で、毎日早起きして確実に早死にした人もいるに違いなく、落語や漫才で笑いの種にもなっている。早寝、早起きが人間にとって本当にいいのかどうか分…

いじめについて

大津市の市立中学校で2年生男子が「いじめ」で自殺したらしく大問題になっている。生徒が自殺した事実だけでも大変だが、今回は9ヶ月も前の一人の生徒の自殺が、いじめが前面に出ないよう学校や教育委員会が隠蔽工作したことでより深刻になった。 「いじめ…

ロンドン・オリンピックが始まる

ロンドン・オリンピックがもうすぐ始まる。開催が近づくにつれNHKなどテレビ局は視聴率を稼ぎたいためオリンピック関連の番組を流す。近年、スポーツイベントはとても盛り上がるが、これは社会が先行き不透明だからか、スポーツに夢中になり憂さを晴らしたい…

内なるビッグバン

ヒッグス粒子が発見されたかもしれないと世界的ニュースになった。なぜ物体に質量があるかといえばヒッグス粒子のお陰だという。科学の力で宇宙や生命の謎が次々と解き明かされるのは、専門家ではない私のような素人ですら興奮する。 宇宙の年齢は137億才…

他力本願と自力

「他力本願」とは仏教用語のひとつ。これはもちろん「他人の力をあてにする」ことではない。私は宗教に詳しくないので細かなことまで分からないが、それでもこれまで幾つかの文献を読んだり自ら考えたりしながら、他力本願という思想の真意の深さは私なりに…

「変化」の本当の意味

先行き不透明な時代だからか「変化」を求める声が大きい。「変わる」「変えたい」「変わらなければ」…現状への不満が鬱積するあまり強く変化が期待され、こんなに変化が多様に語られることは近頃なかった。まるで変化の大安売りだ。それほどまで人々はこれか…

「楽天」というプロ野球チームと親会社

プロ野球パ・リーグの楽天(東北楽天ゴールデンイーグルス)が健闘している。交流戦以降は7勝1敗1分けと好調。現在(7月3日)34勝31敗3引き分けで3位だが、2位の日本ハムには1.5ゲーム差、首位ロッテには4.5ゲーム差まで迫り、クライマック…

6月を振り返ると

6月といえば梅雨の季節、「雨」や「紫陽花」をイメージする。こちら金沢では例年より少し早めの9日に梅雨入り宣言。ところがその後、雨はほとんど降らず連日好天がつづいた。温度は25℃前後、ときどき27〜28℃とやや高い日もあったが湿度が低めだった…

使われなくなった言葉

私の母親は現在93歳。かなり以前から日付や曜日が一致しなくなり、受け取る年金や処方された薬の管理がおぼつかなくなり、直近の自分の出来事すら忘れるようになった。傍で一緒に暮らす私には母親が日に日に衰えてゆくことが分かる。 病院で正式に診断を受…

反社会的勢力とは何か

「反社会的勢力」という言葉を最近よく見かける。初めは何かと思ったが、要するにこれは主に「ヤクザ」や「暴力団」を指す言葉らしい。しかし、なぜ直接、ヤクザや暴力団と表現しないのだろう。糞を「クソ」ではなく「フン」と呼ぶように、ヤクザや暴力団を…

目障りな高層ビル

東京から金沢に帰郷して最初に感じたのは空の広さで、視界がとても開けた感じがした。遠くを遮る高層ビルが少ないから当然だろう。空が広い、ただそれだけでノンビリした気分に浸れる。高層ビルが林立する大都会東京と比べると、金沢という中核都市はいかに…

散歩の街

身体を鍛えるための様々な器具を備えたスポーツジムが誕生したのはいつ頃からか。今ではどの町にも多くのジムがあり、フロやシャワーも完備され料金も手頃で流行っているようだ。ダイエットや健康ブームに乗り遅れまいと、忙しい現代人には打って付けの施設…

西部劇にもいろいろある

映画好きな私はジャンルを問わずいろんな作品を観てきた。しかし近年、観たくても観れなくなったのが西部劇。ベトナム戦争を契機にアメリカ先住民に対する認識がガラリと変わり、それまで「インディアンは野蛮」だったのが、じつは全く逆で「白人こそが残酷…

臓器移植について

富山県の富大病院に入院していた6歳未満の男児が脳死と判定され、家族は臓器移植を承諾、6歳未満は初めてなので大きな話題になった。男児から心臓、肺、肝臓、膵臓、腎臓、小腸、眼球を摘出。両肺と膵臓、小腸以外は、10歳未満の女児や60代の女性に移…

三流プロレス

脳天チョップでフラフラになった敵はロープに飛ばされ、戻ってきたところを16文キックが喉元に炸裂、敵はグロッキーになりダウン、カウント・ワン、ツー、スリー。悪漢レスラーの挑戦を見事に退け大逆転勝利、血みどろになりながらジャイアント馬場がイン…

じつは、ちっとも変わってない

大袈裟な表現を人は好むらしく、「劇的に変化」とか「様相が一変した」なんて言葉をよく見聞する。特に歴史上において、有名な出来事の以前と以後とを区別したがる。日本だけでも「本能寺の変」「関ヶ原の戦い」「明治維新」「太平洋戦争」等々、人々はそれ…

背景にあるものを探りたい

大阪で無差別殺人事件が発生し、またしても無関係だった通りすがりの男性と女性が殺害された。犯人はその場で逮捕され「死にたかったがひとりでは死ねず、人を殺せば死刑になると思ってやった」と語った。こんな語りを聞くと「事件を起こす前に、なぜさっさ…

社会を変えるのに勇気はいらない

2大政党なんて、初めは違うように見えても、時間が経過すれば共に似たようになる。民主党も自民党も表向きは喧嘩を装うが、中身にそれほど違いはないので実際は仲が良く、いずれ政局を睨んで大連立する可能性が高い。そんな従来型政治は嫌だと「維新の会」…

菅直人前総理を評価する

自民党から民主党へ政権交代してまだ3年にも満たない。このわずかな期間における民主党の政治とは自民党になることをひたすら目指すことだったのか。鳩山から菅、そして野田へと一年ごとにトップが交代。そして野田首相になって2度目の内閣改造。これまで…

本当の成功とは?

野球やサッカーで優勝したり、オリンピックで金メダルを獲得したり、様々な競技で記録を更新してトップに登り詰めたり、そんな栄光に包まれた彼ら彼女たちは子供たちに向かって「夢を抱くこと」の必要性、そうして自分を信じるなら「夢はかならず実現する」…

鉄の三角形、四角形、五角形、六角形

政・官・財の結びつきを鉄の三角形と呼ぶのは昔からよく知られている。そこに米国を加えると、政・官・財・米と鉄の四角形になる。米国はさておき、日本国内における関係だけを見るなら、鉄の三角形に知識人とマスコミを加えて鉄の五角形となり、さらに労働…

東京スカイツリーはできたけど

東京スカイツリーが完成。開業当日の大騒ぎから2週間近く経過、周囲の環境に早くも変化が出てきたという。スカイツリーとスカイツリータウンは当初の見込み通りの盛況だが、大勢の見物客を当てにしていた周辺の押上地区の商店街など客足は逆に遠のいている…

舞台裏こそが肝心だ

以前、新宿でBARを始めたとき短期間だが「バーテンダースクール」にも通った。そこでカクテルの作り方など最低限の基本を習ったが、印象に残って忘れられないのは、店を作る基本として「客席を広くキレイにすることより以上に、バーテンダーが入るカウンター…

北陸新幹線が開業すると

私の地元、石川県金沢市では連日のように北陸新幹線の話題がテレビや新聞に取り上げられる。金沢〜東京間の開業予定は2014年度末(2015年3月)で後3年ほど。工事は着々と進行しており、雑草だらけだった更地にはいつの間にかコンクリートの橋脚が…

忘れないために

私たちにとって、記憶が薄れたり、忘れてはいけないことがたくさんあるが、最近では何と言っても東電福島原子力発電所の大事故だ。26日(土)には福島第一原発4号機の内部が初めて報道機関に公開され、鉄骨がむき出しになった建屋と、シートに覆われた大…

東京オリンピックなんていらない

2020年第32回夏季オリンピック開催予定都市の1次選考で、トルコ・イスタンブール、日本・東京、そしてスペイン・マドリードが残った。落選したのはアゼルバイジャン・バクーとカタール・ドーハ。ニュースでも大々的に取り上げられ、「今度こそ東京」…

集団催眠

「パフューム ある人殺しの物語」という映画をBSの映画専門チャンネルから録画して観た。これは2006年のドイツ・フランス・スペインの合作映画(日本公開は2007年)で、18世紀のフランスを舞台に香水が主役ともいうべき、やや猟奇的な作品だ。 な…