2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

嫉妬の感情

インターネットを覗いていると、ときどき他者を罵倒する言葉を見かける。「バカ」や「アホ」ならまだ許せるが、「死ね」とか「殺す」などが飛び交うと物騒極まりない。「くたばれ」や「ざまあみろ」なども散見する。匿名に隠れ無責任に相手をやりこめようと…

昔は良かったと思わない

年を重ねると、つい「昔は良かった」と懐かしがる。ここで言う昔とは、私の世代が若くて元気があり夢と希望に満ち溢れていたに違いない?未熟な頃、社会は高度成長を経て安定成長期に入り、日本が先進国の仲間入りをして浮かれていた時代のことだ。 バブルが…

四季ではなく六季

ここ数日、一気に冷え込み、真冬が到来したかのようだった。寒さは全国的だったらしい。しかし、また暖かくなりそうだ。季節の変わり目は徐々に変化するのではなく、寒暖の差が激しく変動することを実感する。 春夏秋冬とか四季折々とか、あたり前のように一…

散文と詩の違い

ときどき私はこの日記で詩らしきものも書いている。出来栄えの是非はともかく、私は詩が好きなのである。本当は書いたもの全てが詩になればいいと思っている。だが詩はそう簡単に書けない。難しい。とても難しい。 新聞や雑誌、インターネットの記事やブログ…

夏の終わり

語りが途絶え 歩みが止まり 思い出さえも閉じ込められて あらゆるものが平伏する 重い大気の底のほうを 青く太い紐のようなものがくねる ただじっとそれを見つめる午後のひととき ゆっくり時間が流れる 時間の流れとともに 静かに 静かに 沈殿するものがある…

生活基盤はゲームじゃない

オリンピックのような総合的なものから、単独競技でもサッカーやラグビーのワールドカップをはじめ、野球、テニス、ゴルフ、相撲、バレーボール、体操、水泳、スキー、スケートなど各種スポーツ大会が盛んである。 スポーツというゲームの特徴はルールに則っ…

底無しの世界

深夜、遠い彼方の星々を眺めるとき、私たちは同時に他の何かを見ているのである。美しく輝く星に見惚れているだけでなく、じつは、どんなに努力しても手が届かず願いも叶えられない悠久の存在にたいする「畏怖」を見つめてもいるのだ。私たちは空を「見上げ…

人間社会の成長

この世界には、どんどん変わるものと、まったく変わらないものとがある。科学技術の発達だけを見ても私たちの身の回りの変貌は激しい。一方、人間の存在そのものを問いかけたとき、大昔から人間はちっとも変わっていないことに気づく。 大昔から現在まで、人…

真の豊かさとは

前回の日記でも書いたとおり、日本や米国は確実に衰退してゆくだろう。もし、いつまでも「先進国」として世界をリードすることを企むなら自ら墓穴を掘り悲劇を招くことになる。 コンピューターが進歩し、インターネットがさらに発達することで、世界は益々狭…

威張る者は必ず滅びる

あのローマ帝国でさえ滅亡したのだ。秦の始皇帝も、モンゴルの元も滅びた。無敵艦隊のスペインも、大英帝国も没落した。栄華を極めたものは必ず転落する。20世紀にはソ連が消滅した。今現在、米国が君臨しているが、いずれ必ず衰退するだろう。同じように…

TPP問題に隠される本質

原発、普天間、消費税、年金、財政・・・そしてTPP(環太平洋パートナーシップ協定)、大問題が目白押し、いったいどうしたらいいのだろう。ひとつの問題が解決すると、新たな問題が生じるという単純な直列的構図ではなく、幾つもが並列して同時進行中というや…

先のことなど分からない

だいぶ前だが、「○○歳までに人間は何を成すべきか」とかいう本がベストセラーになり話題になった。20歳、30歳、40歳、50歳と10年ごとに区切り年齢とともに人間の成長を促す内容だったらしい。この手のハウ・ツー物は書店に行けば今も相変わらず大…

コウモリが飛ぶ

夕暮れ、スーパーへの買い物ついでに河川敷を散歩しているとコウモリが飛ぶのを見かけた。辺りを見回すと、何匹もいる・・・いや、何匹どころじゃない、何十匹だ。帰郷してしばらく経った2年前のこの時期、コウモリが飛んでいるのを見かけた記憶はあまりない。…

世界は変わらない、ならば自分だけでも変わる

民主主義の下、民意を反映させる最も有効な手段として選挙があるにもかかわらず、国政・地方を問わず投票率は50%〜60%ほど、半数近くの有権者が民主主義の権利を自ら放棄している。彼等は口を揃えて「誰がやっても変わらない」と言う。この「変わらな…

世界は変わるべき、でも自分は変わりたくない

2年前の政権交代時、長くつづいた自民党政治から民主党政治に変わることで社会が多少は良くなるかもしれない、と淡い期待を抱いた人はかなりいたと思う。私自身も、急な変化はありえないが、それでも少しはマシな方向へ日本は歩み始めるのでは・・・と注視して…