2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

禁欲という快楽

お金は少ないよりは多い方がいい、生活は貧しいよりも豊かな方がいい、大勢の人がそれを望んでいるだろう。苦しいよりも楽しい方がいいし、汚いよりはキレイな方がいい。すなわち、人は「快楽」を求める。 いつも美味しい料理に舌鼓でき、素敵な相方といつも…

ストライキの激減

地元新聞に「労働組合が国内の企業を相手に実施したストライキなどの争議行為は2010年に85件となり、比較可能な1957年以降で過去最少を更新〜」「74年の9581件をピークに減少傾向が続いており〜」とのベタ記事が載っていた。それにしても約…

広い視野で臨みたい

日本社会の大きな問題は「少子高齢化」である。このままでは高齢者の人口比率は益々高くなり、近い将来ひとりの若者でひとりの高齢者を支える社会構図となる。だが、やがては、その高齢者たちにも必ずお迎えが来て、その後の日本の人口はいっきに減少してゆ…

美しいものと醜いもの

世界遺産がブームだ。インターネットでも自然や古い街並みの美しい写真や動画が大量にアップされている。しかしそれらを眺めていると飽きると同時に嘘っぽく思う。なぜなら、この世は美しいものばかりじゃなく目を背けたくなるほど醜いものも同時に存在する…

非日常を味わう

毎日、生活の雑事に追われていると、ボンヤリと過ごせる時間がなかなか持てない。ある意味、ボンヤリするのは人間らしさを回復する貴重な方法だから、たとえわずかな時間でも確保できるなら、なんて幸せなことだろう。 仕事をはじめ、炊事、洗濯、掃除、ゴミ…

自由も平等も

格差のない平等な社会を築くことにより、大勢の人々が犠牲になる戦争を回避することができる。また、人々の想像力が存分に発揮できる自由世界にこそ本当の平和が宿り、争いを避けようと収容所や刑務所のように徹底して管理すれば全くの逆効果となる。こうし…

平和についてちょっと考える

三度の食事に欠くこともしばしば、定住もできず、毎日の生活に苦しむ大勢の人々がいる。そんな人々にとって衣・食・住が保障された施設はなんとありがたいことだろう。風雨にさらされることもなく、それなりの娯楽も完備された施設に入ることができたなら、…

戦争についてちょっと考える

二つの国家や地域の間で「さあ、お互いに戦争しましょうか」と始まる戦争などありえない。一方的な略奪と侵略に対して抵抗力が激化拡大したものがほとんどの戦争の実態だ。略奪され侵略されても抵抗が生じなければ戦争にはならないのである。 だから、現実の…

言葉の解釈

新聞かインターネットで「脱原発依存」の言葉を初めて見たとき、私は「脱原発傾向に依存」のことかと思った。流行りの「脱原発」に依存する病気で、原発容認派が脱原発派を批判するために作った新語なのか、と勘違いしたのだ。しかしこれは「原発依存体質か…

風評被害を乗り越えたい

原発の大事故で大量の放射能が飛散した。大気や土壌や海水だけでなく、様々な食物に放射性物質が付着し大勢の人々の内部被爆が心配される。それに伴い様々な風評被害も全国各地で発生している。 大騒ぎした牛肉だけでなく、米、魚、果物・・・等、放射性物質を…

宗教と権力

近所の家の玄関に『宗教・セールス 一切お断り』と書いた張り紙が貼ってあった。そんな張り紙をしたくなる気持ちはよく分かるので、つい笑ってしまう。 私の家にもときどき宗教関連の勧誘が来る。仕事中や食事の用意をしているときに突然なので、こちらの生…

あたり前のことだけど

包丁で人を殺したからといって包丁の製造が禁止されるわけではない。包丁とはそもそも調理のための道具なのだから。また、自動車事故で運転手や歩行者が死んだからといって自動車の生産が止まるわけでもない。自動車は、より速く人や物を目的地へ運搬するた…

破壊者

あなたは目標に向かって歩く――世界から森林や湖が消えて久しい かつて緑に覆われた土地も今や砂漠になった その広大な砂漠地帯に巨大な建造物だけが多く聳える それは光り輝き威容を誇り他のものを寄せ付けない あなたは目の前の建造物に向かって歩く 目の前…

方向性の問題

中国で高速列車追突事故が発生し多くの犠牲者を出したが、その直後の中国国内おける事故処理や報道規制に日本では大きな批判が湧き起こった。すなわち「日本ではありえない」との論調がマスメディアを中心に展開され、中国に比べ日本がいかに進んでいるかを…

ミクロとマクロ

右手で右手を掴めないように、もっとも身近なものに決して接することができない事実には何か意味が潜んでいるのだろうか。もっとも身近なものこそが、じつはもっとも遠い存在かもしれない、という思いが湧いてくる。 あるいは、自分の背中を自ら直接見ること…