2014-01-01から1年間の記事一覧

わが人生は悔いだらけ

年末年始だからと別段気にしない私だが、それでもこの一年の自分自身を省みることは無駄ではない。いったい2014年は自分にとってどんな年だったろうか。 世界情勢や日本社会の現状について評論家のように分かりきったことを書くつもりは毛頭なく、あくま…

今年の極私的ベスト5

今年も残すところ僅かになった。この一年を振り返り、自分の直近で見たり聞いたり体験した、特に印象に残ったことを五つほど列挙する。1. マンガ『ナニワ金融道』 この有名なマンガを今年初めて読む。1990年代の消費者金融問題がピークになった時期に…

経済は成長より安定

あくまで経済成長を目指し、強い日本を復活・維持させたいのがアベノミクスらしいが、しかし少子高齢化が進む日本でどうしてそれが可能だろうか。このままでは50年後、1億2500万人から8000万人へと、じつに人口が2/3に減少する。そんな状況の…

総選挙の結果から

大多数の人々が予想もしていなかった、降って湧いたような今回の衆議院総選挙。 じつは「アベノミクスは失敗でした」と安倍首相自ら認めたような解散総選挙だったにもかかわらず、結果として自公で2/3以上を確保した。 大手マスコミは「与党圧勝」と煽る…

哀れな野良猫

昨日、陽も暮れて真っ暗な夕刻時、いつものようにスーパーへ買い物に行く途中の道端、ミヤォーミヤォーとの鳴き声が。振り見ると、残雪に囲まれた低いコンクリート塀の上で一匹の茶色の子猫が背を丸め震えていた。明らかに野良猫だ。 急いでいたのでそのまま…

納得できない

12月に入った途端、掌を返したように秋から真冬に様変わり。温度が一気に10℃も急降下してまるでジェットコースターだ。しかし長期予報では、今度の冬は平年並か、むしろ暖かくなるという。年を取れば暖冬はありがたいが、金沢で雪のない冬はかえって気持…

情けない風潮

従軍慰安婦記事を書いた朝日新聞元記者が非常勤講師を務める北海道の北星学園大学に、元記者を辞めさせなければ「爆破する」とか「生徒を殺す」とかの脅迫状が届き、学園側は脅しに屈して元記者を次年度から雇用契約しないことに決めたという。 似たような事…

デタラメの極み

今回の衆議院解散と12月の総選挙。過去何度も衆議院解散と選挙を経験してきた私だが、今回ほどデタラメで国民をバカにした解散による選挙は初めてだ。 それにしても、なんのために解散したのかサッパリ分からない。衆議院では自公が2/3以上占めているし…

いろんな名前

自分の名前が自分で決められるようになると、いろんな名前が混在して面白くなりそうだ。 最小単位の組織である家族内でも、母がエリザベス・ヘプバーン、父は朴日成、姉はナターシャ・アレクサンドラ、兄は周沢東、妹はマララ・ヨハンセン、弟はガブリエル・…

なぜ、どうして?

これまであたりまえのように世間に通じていながら、しかしよく考えると何だか変で、どうしてだろうと疑問が湧き、やがてこれはあたりまえではなく改善すべきだと確信にいたることがある。そんな中のひとつが、結婚した後、自分の姓を夫側か妻側のどちらかに…

イルミネーションと星空と

11月に入ると秋が深まり、同時に冬の足音が確実に大きく響いてきた。この秋から冬にかけての季節、大気が澄んで空がひときわ美しく、特に夕刻時の太陽が沈みかける頃の色合いは目を見張る。 本格的な冬になれば金沢地方は曇天がつづき、晴れた空を仰ぎ見る…

手段と目的

もし信号機がなかったら、渋滞の激しい交差点などで事故が頻発し、多くの人がケガをしたり命を落とすかもしれない。だから、信号機は社会の中でとても重要な役目を果たしている。 ただし、信号機は人間のために設置されているのであり、信号機のために人間は…

新しい暖房器具

高齢者に安全な、石油ストーブに替わる新しい暖房器具をいろいろ探す。 馴染みのBARにオイルヒーターが設置されていた。それがとても暖かく感じたので、店の主人に聞いたり、ネットで検索したり、そして量販店で最新の製品をいくつか比較検討してみる。 ちょ…

高齢者と暖房器具

各地で「木枯らし一番」の便りが届き、いよいよ本格的な冬を迎える。今冬、いつもより寒さは厳しくなるのだろうか、それとも緩むのだろうか。幼児やお年寄りと同居している家庭では、夏の暑さと冬の寒さに関して一般の人が想像する以上に気を使う。 私は、も…

現在の「東京物語」は?

小津安二郎の「東京物語(1953年/松竹大船作品)」は国内だけでなく海外(特にヨーロッパ)でも非常に評価が高い日本映画の一本。その昔、私は池袋の名画座で鑑賞し、作品が醸し出す独特の雰囲気に堪能したことを覚えている。 東京で暮らす子供たちを尾…

生産労働者からの訴え

アップルのスマートフォンiPhone6と6Plusが発売(9月19日)されて、早くも1ヶ月以上過ぎた。予想を上回る人気からわずか発売3日間で1000万台売れたとあちこちで話題にもなった。 じつは私も予約解禁初日(9月12日)にiPhone6Plusを代理店に申し…

安倍と小泉、そして知識人と民衆

総理大臣の安倍晋三だが、彼が小泉純一郎の後継者として誕生したことを忘れるわけにはいかない。そんな似た者同士の二人なのに、今現在、安倍晋三を批判する左翼・リベラルの多くが脱原発だけで小泉純一郎を支援している。 だから安倍晋三はそれなりに分かっ…

日本の無責任体制

今の日本で安倍晋三首相は独裁者のように振る舞っている。第二次安倍内閣発足後、好き勝手放題で彼の暴走は留まることを知らない。 それにしても、なぜ?こんな状況を招くことになったのか。元朝日新聞記者で現在は『週刊金曜日』の編集委員を務める本多勝一…

国家や民族、そして地球人

まったく不思議なことに、なぜ多くの人は「国家」や「民族」にこだわるのだろう。産まれ育てられた環境(アイデンティティ)にこだわるのは当然だと反論されそうだが、なぜ自分は「地球人です」とまずは言えないのか。 しかし、上に述べたような感想は余裕あ…

変化の兆し?

私の地元(石川県金沢市)で昨日5日(日曜)金沢市長選と市議補選、並びに県議補選のトリプル選挙が実施された。関心が高かったのは金沢市長選で、結果は前職の山野之義氏が対抗馬と見られていた自公推薦の下沢佳充氏を大差で破り当選した。 今回の金沢市長…

ひとつとバラバラ

「世界はひとつ」なんてこのブログでも簡単に書いてしまうことが度々あり、自分のお手軽さに気恥ずかしくなったりする。世界から争い事が絶えず、平和になってほしいとの願いからつい口走ったりするが、この言葉の中身を十二分に理解した上でなければ説得力…

自主独立のあり方

これからは世界のいろんな地域で独立運動が盛んになるだろうが、その手段と目的が問われることになる。 先のスコットランド独立運動は世界中の話題になったが、その中身を検討することは非常に重要だ。住民投票で賛否を決めるやり方は民主主義の手本になった…

今世紀末には

スコットランド独立の是非を問う住民投票が実施され、賛成が約160万票、反対が約200万票、およそ45%対55%で独立は否決された。10%の差が大きいか小さいか、いろいろ意見はあるだろうが、それにしても世界中が注目したスコットランドだった。 …

未来を語りたい

安倍政権が誕生してから、日本はまるで太平洋戦争前の状況になったかのようだ。戦後生まれの私はもちろん戦前の日本社会を実際には知らないが、おそらく雰囲気は今現在と似ていたのではと十分に想像できる。戦後だけを見ても、表現や集会の自由がこれほど抑…

未来志向の重要性

アメリカ合州国だけが威張っているわけじゃない。ロシアも中国もイスラエルも…そして日本も五十歩百歩。互いがテクノロジーを駆使した最新兵器で軍拡競争に明け暮れ、威張りたがる。 互いが威張りたがる競争をして結局はどうなったか、20世紀が証明してく…

戦争抑止を考える

現状の世界が不幸で不安定であることの大きな要因、それはアメリカ合州国が世界の警察官気取りで威張っていることだ。国際連合が存在するにもかかわらず、アメリカ合州国は世界が決定したことも自分に都合が悪ければことごとく無視、これまで単独行動を繰り…

戦争防止と支配構造

もし「戦争の放棄」を明記した「日本国憲法 第九条」が世界の隅々にまで浸透し、世界中の国々の憲法に採用されたなら、世界から戦争や紛争はなくなるのか。集団での殺し合いが憲法九条で永続的に防げるなら、これほどありがたいことはないが、しかし残念なが…

世界は憲法九条を求めている

人類の歴史上、芸術や科学や哲学が産み出した知的財産のほとんどは、じつは「日本国憲法 第九条」の精神を世界中にいかにして浸透させるか、そのために存在してきたのだと究極的に思わずにはいられない。 人間とは弱い存在で、弱いからこそカモフラージュし…

憲法九条の価値

「憲法九条を世界遺産に」という本があった。現在「憲法9条にノーベル平和賞を」という運動が展開されている。本を発行した人たちや、運動に携わっている人々の気持ちは本当によく分かる。 私も「日本国憲法 第九条」は大切にしたいと誰よりも強く思ってい…

身体は正直だ

地元の天気予報担当者が言うには、今年8月の金沢の雨量は例年の4倍近くもあったとか。雨量が多かったのはもちろん金沢だけでなく全国的な現象で、特に広島市の集中豪雨による土砂災害は悲惨極まりなかった。 就寝中に突然土石流に巻き込まれ命を落とすなん…