2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ガレキ処理について・再考

東日本大震災の大量に発生したガレキについて、私は2月24日に放射能に汚染されてない「ガレキは受け入れたい」と記事を書いた。しかしその後いろいろ見聞してみると、ただ単純に善意の気持ちで働きかければよいものではないことが分かってきた。実態は奥…

鏡に向かって

どんな人でも一日に最低一度は必ず鏡と向き合うだろう。特に女性にとって鏡は必需品だから何度も自分の顔を覗き込むに違いない。おしゃれの時代になって女性とか男性とか関係なく自分の外見を気にすればするほど、鏡は人間にとって身近になくてはならない物…

器の中

美術館や博物館では陶芸の展示会がいつも催されている。国内の九谷焼や有田焼や備前焼といった有名どころはもちろん、伝統にこだわらない作りをしたものから、海外の特に古代文明から出土したものなど多種多様な作品が人々の関心を呼ぶ。陶芸に限らず、茶碗…

桜の季節に思うこと

新宿の歌舞伎町でBARを経営していたとき、桜の季節になるとお客様を募って近場の公園でささやかな花見を催した。いつも4月の第一日曜に予定を組んたが、20日頃から咲き始めて3月末までに散ってしまい、実際は花見どころか「葉桜見会」になることがしばし…

途方に暮れる

子供の頃からグズでノロマで、何をやらせても他人よりも遅かった私だが、じつは歳を重ねた今になってもあまり変わりない。物事をテキパキと素早くこなす人を見ると本当に感心する。 それにしても世の中全体が、政治も経済も、仕事も娯楽も、あらゆる分野でコ…

電気料金とか受信料とか

東京電力の料金値上げに批判が噴出し大きな話題となっている。原発の大事故を起こしながら十分な責任を取らないうちに、代替の火力発電に使う化石燃料が高騰したのでエネルギー安定供給のため料金を値上げさせてほしいとのこと。そして電力会社として料金値…

宇宙への進出

米ソが宇宙開発に凌ぎを削った1960年代、10年も満たないうちに人類は初めて宇宙飛行に成功し、さらに人類は初めて月に足跡を記した。68年には「2001年宇宙の旅」という映画が上映され、宇宙開発がこのまま進めば21世紀の初頭には映画で描かれ…

スポーツの行方

大相撲大阪場所が開催中だ。私は相撲が好きだし、相撲に限らず野球もサッカーも陸上競技もあらゆるスポーツに関心がある。ただしそれは、土俵の内側であり、フィールドやグラウンドの内側であり、あくまでも真剣勝負が繰り広げられる競技に対してのみだ。逆…

ボランティアについて

東日本大震災に象徴されるように日本列島は災害列島だ。時や場所を選ばず、毎年様々な災害に見舞われ多くの犠牲者が出る。すると全国各地から多くのボランティアが集い復旧作業にあたってくれる。そんなボランティアは人間愛に溢れ、本当に素晴らしい。 遅々…

苦い思い出

街中を散歩していると、突然、遥か昔の子供の頃を思い出す。普段は滅多に通らない路地裏を歩いていたとき懐かしい家屋がそのまま残っていて、そこの住人のことが蘇ったのだ。壁は補修されているが、住居の形に変化はない。表札を見ると、そうだ確かにあの子…

孤立死

餓死した親子が発見されたとか、連絡の付かない姉妹が衰弱死していたとか、孤立死や孤独死が最近ニュースになることが多い。今にはじまったことではないが、縦構造に組み込まれ横の連携が脆弱になった社会では、このような「死」はこれから益々増えるだろう…

自己愛と自己犠牲

21世紀を生きる私たちは一人ひとりの人間が自由で平等な社会で暮らせることを願いつつ、だからこそ20世紀から多くのことを学ぶ必要がある。前世紀の文献や映像や肉声が多く残っており、それらを検証しながら二度と大きな過ちを繰り返さないようにしたい…

マインド・コントロール

お笑いコンビ・オセロの中島知子が女占師にマインド・コントロールされている話題がワイドショーを中心に盛んだ。もっと重要なニュースがあるだろうと報道姿勢に批判はあるが、しかし一方で、中島知子ではなくマインド・コントロールそのものに焦点を絞ると…

3・11後の世界

大震災と原発事故から丸一年が経とうとしている。多くの識者が2011年3月11日以前と以後とで世界は変わったと訴えるが、確かに3・11以後は価値観が変わったし、変えなければならないと思う。特に原発に関しては見識がガラリと変わった。従来の原発…

ほんのしばらく街の灯りを消してくれ

冬にもかかわらず、金沢の最低気温と最高気温が東京よりも高い日がたまにある。それは東京に雪が降り金沢が快晴になったときで、そんな逆転現象に金沢に住む人間として妙な優越感に浸りつつ、久し振りに晴れ渡ったからこそ夜空の星をどうしても崇めることに…

神の鉄槌

「幼年期の終わり」や「2001年宇宙の旅」で有名なSF作家アーサー・C・クラークに「神の鉄槌」という作品があり、これは小惑星が地球に衝突することが確実になったときの人類の動向を描いた近未来小説だ。私は未読であるため詳細な内容までは知らないが、…