2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

不自然なスポーツ界

現在、大阪ドームで第82回都市対抗野球大会が開催されているが、いつも違和感を抱く。これは都市対抗ではなく「企業対抗」だろう。企業名が大きく前面に出て都市名は小さく表示されのみ。たかが一つの野球大会だが、しかしここにはスポーツ界が抱える悪い…

お金は何のためにあるのだろう

お金は何のためにあるかと問えば、やはり使うためにあるはずだ。しかし日本社会では、お金は貯めるためにあるかのようである。特にお年寄りを見ていると使うのはもったいないと、コツコツ貯めることに精を出している。この先何が起きるか分からない、万が一…

本当の生きかた

イライラする 地上ではなにをやってもダメ 腹が立って腹が減って 地上はムカムカするコノヤローとゲンコツを突き上げる 拳がてっぺんに穴をあける 空を引き裂き天を覗くと 神さまがのたうちまわる 虚栄と欺瞞の神さまたち 強欲に浮かれた醜い万の神さまたち…

成功と失敗

私のような凡人には、他者の不幸を見て自分のささやかな幸せを実感するところがあり、哀れな他者と比較しつつ自分の優位性に安心する。いかにも庶民的な、器の小さな感情だが、おそらく多くの人々は自らを省みて頷くのではないだろうか。 ところで、身の周り…

遠くの景色

旅行に出かけ、ホテルや旅館に宿泊したとき景色を眺めたくて部屋の窓を開けると、目の前にマンションの壁や工場の塀が迫っていたらガッカリするだろう。海や山や湖や草原の風景を売る旅先で、もし泊まった部屋から景色が望めなかったら宿泊料金は値引きして…

ギリシャ危機の背景

ギリシャの財政が破綻寸前で、債務不履行にでもなればヨーロッパのみならず米国や日本にまで波及し、全世界が経済危機に陥るかもしれない・・・と、連日ニュースで取り上げられている。観光が主な収入源のギリシャだが、なんと公務員数は国民の25%、税金逃れ…

デモとストライキ

「ウォール街を占拠せよ」「私たちは99%」をスローガンに、米国のニューヨークで始まった経済格差是正のデモは世界中に広まり長期化しつつある。日本でも東電福島第一原発事故による放射能拡散の恐怖から各地で反原発・脱原発のデモが頻繁に行われており…

銭湯が町から消えてゆく

家に風呂はあるが、古くて窮屈で、入っても慌ただしく身体を洗うだけ、のんびりゆったりした気分に浸ることなどできない。だから週に一度は銭湯に通っている。 銭湯が好きだ。東京で長く暮らしたが、ずっと風呂無しアパートだった。好きも嫌いも銭湯に通うし…

数え切れぬ多くの人々が道を通り過ぎた 道は荒れ果て 道は汚物にまみれてしまったとうとう 最後の人が道を歩いてゆく ・・・・・・ 時は過ぎて 何もかもが腐敗し浄化され 道らしき痕跡だけが残されるいずれまた新たな人が歩くかもしれない あるいはだれも歩かない…

電気製品のトラブル

いつも使用している電気製品が故障して困った経験をしたことは誰にでもあるだろう。自宅や職場で様々な機器類に囲まれている私たちにとって、たったひとつでも動作不良になると生活のリズムが狂い精神衛生上にも影響を与える。 何十年も使用して明らかに寿命…

電気製品の宣伝

テレビや冷蔵庫や洗濯機などの従来品から、パソコンやモデムや携帯電話などのIT機器まで、家の中は電気製品で溢れている。とても便利で私たちの生活に欠かせないものばかりだが、しかしそれらの宣伝には戸惑うことが多い。 例えばエアコンなどは典型で、映…

映画「エクソシスト」再見

表現されたものは時間の経過とともに評価が変わる。その理由は、鑑賞者が年齢を重ねながら経験を積み、ものの見方や捉え方が多面化することで思考が深まり、人生観や世界観が変化するからだろう。 映画専門チャンネルの半年ほど前の作品がレコーダに残ってい…

認知症と付き合う

実家に帰郷しておよそ2年半が経過。帰ってすぐの頃の母親はもの忘れがそれほど激しくはなかった。自分の年金をはじめ、胃腸や高血圧予防の薬、そしてビタミン剤などはそれなりに上手に管理していたようだったが、ある時期から様相が急変する。自分のお金の…

認知症と向き合う

いま私(57歳)は高齢の母親(92歳)と実家で一緒に暮らしている。母親はいまのところ食事や風呂やトイレなど自分のことは最低限なんとか一人でもできるが、しかし物忘れはかなり進行し、お金や薬の管理は難しく、日付や曜日も、食事の内容も、つい20…

人間の心理 その2(経験を超えて)

前回の日記で、初めて店に来た客には二つのタイプがあることを述べたが、もちろん事はそんな単純ではない。なにも喋らず二度と来なかった客もいれば、最初から印象が良くて常連になってくれた客もいる。しかし「いい店」とか「また来ます」と初めての客が口…

人間の心理 その1

じつは私は、東京の新宿歌舞伎町で10年以上、11年近くBARを経営していた。夜の7時から翌朝まで営業。昼夜逆転。生活は苦しかったが毎日が楽しかった。さまざまな人とすれ違った。人々との出会いは自分自身を見つめるまたとない機会となり、特にお客…