幸福と健康

 日中は物事に集中でき、それなりに充実した時間を過ごすことができても、もし睡眠が十分でなく、毎朝目覚めが悪いとしたら、それだけで人生の幸福感は半減する。逆に、日中どんなに嫌なことに遭遇しようと、熟睡できる就寝時間を十分確保できるなら、もうそれだけで、その人は人生の幸福を半分得ている。

 と、自分で書きながら上記の例は矛盾していることに気づく。特に後の例は一般の人にはまずあり得ない。嫌なことを体験したからこそ眠れなくなるのが普通だから。先の例は改善が十分可能。起きてる時間が幸せなら、体調を整えれば深い睡眠を得られる。しかし、何もかもうまくいくと却って人間は不安を抱くのも事実。

 さて、人は誰でも元気で長生きしたいだろう。だから書店では数多くの健康本が並んでるし、YouTubeでも健康チャンネルが数多く目に付く。血圧や血糖値、栄養成分、筋トレ、ダイエット等の言葉が溢れ、塩分や糖分の摂りすぎは危ないとか、太ってるとか痩せてるとか、数値が高いとか低いとか、じつに騒がしい。

 とはいえ、人それぞれ、気質、体質、性格…皆違うから、特定の指標を決めつけてはマズイ。だが健康の為、確実に言えることが一つあり、それは「薬やサプリはなるべく口にしない方が良い」ということ。

 私は健康にはかなり気を遣っている。そんな私はいつも歩いて馴染みのスーパーで買い物するが、行きも帰りも道のりは大体同じ、最短を選んでいた。しかし、毎日がこれではあまり面白くない。これから陽も長くなり、だんだん暖かくもなってきたから、今後は散歩がてらにわざと遠回りしようかと思う。

 私は歩くのが好きだ。そんな私が一日5000歩程度じゃ物足りなく、少なくとも7000~8000歩は確保したい。以前は自転車も好きでよく乗っていたが、しばらく乗らないうちにサビついて動かなくなり処分した。自動車は嫌いだし、自転車はもう要らない。これからは徒歩に専念する。

 健康と幸福は直結している。幸福になりたければ健康を維持しなくてはならない。自然災害に直撃されず、人間関係で深刻に悩むこともなく、日々平々凡々と過ごせることは、ある意味とても幸せなこと。だが私にとって人生は「過去はいつも不幸、本当の幸福は常に未来」と思うから、そのためにも健康でいたいわけだ。