新しい暖房器具

 高齢者に安全な、石油ストーブに替わる新しい暖房器具をいろいろ探す。

 馴染みのBARにオイルヒーターが設置されていた。それがとても暖かく感じたので、店の主人に聞いたり、ネットで検索したり、そして量販店で最新の製品をいくつか比較検討してみる。

 ちょっと調べたところ、オイルヒーターは中型でもMAX1500W、電気代が相当高くなる。それにこれはマンションのような密閉された空間向きで、我が家の隙間だらけの古い木造住宅に効果は期待薄。重いし、値段も高い。空気を汚さず、燃料の入れ替え不要など利点も多いが、残念ながら不採用に。

 次に電気ストーブ。これの電気代が高くなることは、以前そこそこの製品を使用したことで分かっている。近くに寄らなければ暖かさを感じない。狭い部屋でも全体を暖める能力には著しく不足しており、これも不採用。

 遠赤外線ヒーターのような製品もあったが、これも値段が高いし、どこまで暖かくなるのが不明だし、これまたW数が大きいので除外。

 こうして思案しながら量販店をうろついていたところ、石油ファンヒーターのコーナーで小型の製品が目に止まる。軽くて値段が安い。側にあった取説を読むと、電気の消費はそれほどでもなく、灯油はタップリ入る。ファンの風で熱風を出す方式だから炎がむき出しではなく安全だ。これなら濡れたタオルなど干したくても干せない。

 なぜか石油ファンヒーターは最初から頭になかった。灯油と電気を使うことから二重の無駄なような気がしていたのだ。確かに灯油は従来の石油ストーブと同じくらい食いそうなので灯油代はかかるだろう。だが、なんといっても暖かさの確保と安全が第一。

 結局、某メーカーの小型石油ファンヒーターを買うことに。11000円で、手頃な価格。さっそく家で試してみたところすぐに部屋が暖まる。タイマーも付いている。これなら超高齢の母親を一人にしても大丈夫だ。

 今冬、石油ファンヒーターで乗り切ることにする。従来の石油ストーブは電気を使わないので、イザとなった時のため大切に保管しておこう。