生活にメリハリを付ける

 今や誰もがネット空間に身を置き、スマホやパソコンを覗く毎日を送っている。テレビを捨てた私も電子機器に頼る生活。ときどきネットの繋がりが悪くイライラすることがあり、これで気持ちが不安定になるとしたら非常にマズイ。

 洗脳媒体であるテレビにサヨナラしても、人がネットで操られるなら、これまた大問題。情報の海に放り出され右往左往する姿は滑稽、かつ悲惨である。ネットを遮断し、安らかな時間を取り戻すことは日常生活において必要不可欠だ。

 今やスマホを所有してない人の方が珍しいだろう。私もスマホ歴は既に13年になるが、さて、せっかく便利なスマホを持ってるんだから、これまで上手にそれを使いこなしてきたか、と問われれば「いいえ全然」と正直に答えよう。

 私にとってスマホは時間と天気予報を確認するため、その他、表面的なニュースをときどき目で追う程度。最近、ようやく財布替わりとしても使い始めた。高価なスマホが時計と天気確認と財布だけだなんて、考えればじつにもったいない気がする。

 電話はもちろん、動画鑑賞、写真・ビデオ撮影はスマホ活用の中心らしいが、ほとんど誰も私に連絡してこないし、私からすることもまずない。動画もほとんど見ない。写真やビデオもあまり興味がないからその機能は眠ったまま。こんな私は変だろうか。私は特別だろうか。いや、いや、多くのスマホ所有者は私と五十歩百歩じゃないのか。

 とはいえ、十分に使いこなせなくても、何でもいいから、新しい物に触れようとする気持ちはとても大切。お金や時間の制約から何でもかんでもは無理だが、身の回りのたとえ小さな物事に対しても、新しいことに興味を抱くことは若さを保つ秘訣となる。

 年を取れば取るほど新しい物に対して毛嫌いしがちになるが、家電でも電子機器でも、ただ触れてみるだけでそれなりの価値はある。触って間違えて、失敗を何度も繰り返せば、それだけで退屈な人生にオサラバできる。ただし「安らかな時間」との併用でメリハリのある生活がより重要だけどね。