異常、デタラメ

 気象庁は1日、夏(6~8月)の平均気温が平年を1.76度上回り、統計開始から125年で最も高くなったと発表した。8月だけに関すると平均気温は2.16度上回ったという。平年より一気に2度以上回るなんて、まさに異常。プラスマイナス2度の変化は非常に大きく、もし逆に2度下がったならとても涼しく感じただろう。

 この急激な変化に体調を崩した人は多いはずで私もその一人。地に足がついていない気がずっとして、不安定だったから、いつひっくり返ってもおかしくなかった。安全と危険の微妙な領域をかろうじて生きた8月だった。

 さて、東電の福島第一原発事故による汚染水、とうとう海に放出されてしまったが、これを「処理水」と報道してるのがテレビや新聞等のメディア。形式的に処理してるから処理水ということなのか。しかし、これは明らかに大事故原発デブリに直接触れた、放射性物質が十分除去されていない世界初の汚染水である。

 堀江貴文という結構ネットで顔を出してる実業家?がいるが、彼は汚染水の海洋放出を批判する人たちに対し「中学から勉強し直せ」と文句を言ったらしい。堀江貴文こそ小学校から勉強し直すべきで、こんな人が東大出身というのだから呆れる。

 その汚染水に関して、岸田内閣の野村哲郎農林水産大臣が、海洋に放出している東電の福島第一原発事故で溜まった水を「汚染水」と発言。野村大臣は岸田首相から注意を受け「全面的に謝罪し撤回するよう」求められた。しかし、処理水とはまやかしの表現、野村農相はそれを汚染水と正直に事実を述べただけだが、本人も「言い間違えた」と弁明、謝罪し撤回した。

 つくづく政治家とは上手にウソをつけるかどうか、国民をいかに騙せるかどうかが手腕のようである。だから私なんかどんなに努力しても政治家という職業には就けそうもない。野村農林水産大臣も根は正直な人のようだから、さっさと大臣を辞任、国会議員も辞職した方がいいんじゃないか。

 異常気象を人類の大半が心配している。ところが、大事故原発デブリに直接触れた汚染水を海洋に放出するという暴挙を問題なしとしたがる政治家やマスコミ、御用学者、利権に群がる著名人たち…デタラメだ。