良くも悪くも時代は進む

 6月に入ってもそれなりに好天がつづいたので、ひょっとして今年は北陸地方に梅雨はないのではと思っていたが、気づかぬうち先週初めに梅雨入り宣言したらしい。

 ここ数日は朝から真っ青な空が広がり、湿度も低めで実に爽やか、絶好の洗濯日和である。毎年、梅雨時は曇り空の日が多く、日中は一番長い時期なのにそれを十分楽しめないのは残念に思うが、晴れてスッキリした日は特別、夜7時半過ぎても空はまだ明るさを保っている。

 さて、つい先日、アップルが IT 機器の最先端をゆく新製品を発表した。Vision Proという仮想現実及び拡張現実を展開し活用する、完全に3次元化されたユーザーインターフェースだ。

 顔に専用ゴーグルを装着することで、キーボードもマウスもトラックパッドも必要なし、指先をちょっと動かすだけで操作可能という。それだじゃなく、声や目の動きでも従来の作業が可能というから驚く。エンターティンメントも好きなだけ楽しめる。

 本当に凄い時代になったもんだと感心するが、と同時に疑問も沸いた。結局専用ゴーグルを常に装着せねばならないとなると、今後大勢の人々がそれを付けたままでいる風景をイヤでも想像してしまう。

 なんだか不気味じゃないか。もちろん、いずれゴーグルも改良され、より小型に軽量化されるだろうけど、それも身体の一部と化すのかと思うと何だかウザくて面倒臭そう。

 Vision Proの発売は来年、値段は日本円にして一台約50万円、ちょっと高過ぎるので最初から手は出せないが、安価になればいずれ私も試しに購入するかもしれない。とにかく時代は進んでる。先端技術を一方的に拒否するつもりはない。

 そして、人間と区別がつかないアントロイドやロボットの出現は時間の問題だろう。いや、もう秘密裏に実験用として何体かは既に街中を歩いてるんじゃないか。そう言えば、何となく顔色に精気がなく、ぎこちない歩きをする人を時々見かけるが…。