浮世離れの我が人生

 12月に入り、もうしばらくで今年も終わるのかという感慨と共に、この時期を迎えると月日が過ぎる早さを実感しながら焦りの気持ちも少し芽生える。この一年私は何をしていたのか?と。

 大したこと全然しなかったなぁ、と情けなくなる一方、こうしてただ生きてるだけでも立派じゃないか、と自ら慰めたくもなり、そう思うのはやはり年を取ったせいかもしれない。

 今年は新型コロナに日本を含め世界中が翻弄されてしまった。来年もこれはつづくだろうし、さらに厳しくなるかもしれない、と覚悟しよう。体調管理に気をつけ、節約を心がけ、何とか生き抜かねば。

 それにしても、金沢ではそろそろ初雪を観測してもいい頃だが、まだまだ先のようだ。12月も比較的暖かくなりそうで、今のところ北陸特有の雷が轟く「ブリ起こし」も気配さえなく、まるで新型コロナの災禍が自然現象を制圧したかのようである。

 ところで、今年の流行語大賞なるものが先日発表されたが、新型コロナ関連の用語が選ばれたのは当然とはいえ、それ以外の多くの候補に挙がった言葉のほとんどを私は知らなかった。

 さらに、先月には早くも年末恒例NHK紅白歌合戦の歌手が選出され話題になったが、ここでも私が知ってるのは数人だけ、ほとんど聞いたこともないグループや歌手ばかりだった。

 テレビ番組は見ないし、タレントの動向にも興味ないし、そんな私だから今現在の芸能界や有名人のウワサなどまるで知らない。つくづく自分自身の浮世離れを実感している。若い頃から世間に疎かった私、浮世離れで一向に構わないと開き直っているが、ただ、どんな人にも新型コロナは襲いかかるし、多大な影響を与えているのは事実。