人間は弱い存在

 五月を迎え、一気に初夏の陽気に包まれた。大型連休の最中、しかし今年はこれまで経験したことがない状況にある。6日までだったはずの緊急事態期間も、予想通り大幅に延長、今月末までつづくらしい。その後もどうなるか分からない。

 新型コロナウイルスに翻弄され続ける社会、少なくとも夏が過ぎるまで自粛モードが蔓延しそう。私の生活スタイルにそれほど変化はないが、次第に影響を受けることは必至、今まで以上に細々と暮らさなければならなくなるだろう。

 報道で知る限り、人々の自粛効果もあってか、緊急事態宣言が発令されて以降、感染者数は徐々に減っているように見えるが、もちろん油断大敵、経済活動が復活できるのはかなり先になりそうだ。そして、誰もが言うように、第二波、第三波は必ず襲って来る。

 しかし、いずれ新型コロナウイルスが終息することは間違いない。とはいえ街中で以前と変わらず再開できる店舗は果たしてどれほどか。半分以上が廃業の憂き目に遭っているかもしれず、街の雰囲気はすっかり様変わりしてる可能性が大きい。

 経済に及ぼす影響は計り知れず、半年後、一年後の社会はどうなっているだろう。行政からの支援はあまりに乏しく、自粛延長を要請するならそれに見合うさらなる補償は絶対に必要。結局は自己責任の範囲内で片付けられてしまうとすれば、あまりに残酷過ぎる。

 ところで、左上側の奥歯が痛くてしょうがない。我慢できないほどではないが、物事になかなか集中できない有様。一昨日から痛みは感じていたが、まだしばらく続きそうでウンザリ、連休中だから歯科医院は閉まってる。

 時々、虫歯でもないのに(いや、虫歯かもしれないが)、突然、歯と歯茎が痛み出すことがあり、体調異変の信号なのか。新型コロナウイルスのご時世、ちょっとしたことでも敏感になる。

 世間は新型コロナウイルスで騒いでいるのに、今現在、私にとっては歯痛の方がより深刻とは情けない。まったく人間とは弱い存在だとつくづく思う。普段はエラそうな事を言ってる輩も、ちょっとした歯痛や腹痛で右往左往するんだから。