おめでたくない年明け

 とりあえず、あけましておめでとうございます。全然おめでたくない、というのが本音ですが、とにかく2021年が始まりました。

 正月三が日は特別なことは何もせず、くだらないバラエティー番組オンパレードのテレビも一切見ず、いつもと同じように過ごした。年賀状が何枚か届いたので、返事は出したが、こんなに普段と変わらない新年は初めて。

 昨年まで多少は抱いていた年末年始へのこだわりは、今年はまったくなくなり、来年以降も正月など意識しないまま過ぎ去ると思う。こだわりをどんどん捨て、身も心も軽くなって生きたいから。極力シンプルな生活を目指す。節約せねばならないからシンプルにならざるを得ないわけだが…。

 心配していた年末年始の雪は峠を過ぎた。金沢の積雪は18センチで大したことはなかったが、ただ今週後半、またまた次の寒波がやって来るらしい。「三寒四温」は定番だが、どうやら今冬は「三極寒四寒」かも。

 灯油の量はどんどん減るし、エアコンも使用するので、今月は先月以上に光熱費が嵩むかもしれない。節約のため、石油ファンヒーターとエアコンはなるべく同時に使いたくないが、寒さを我慢して体調を崩したら元も子もない。

 大雪の原因は地球温暖化。気候変動で日本海の温度が上昇、シベリア寒気団が暖かい大気を吸収、それが大量の雪雲を発生させ日本海側に大雪をもたらす、という気象理論はなかなか説得力がある。

 そして、去年の年末から新型コロナのさらなる感染拡大。この1月から2月はもっと酷くなる可能性があり、首都圏を中心とした「緊急時代宣言」は時間の問題だろう。それにしても政府の取り組みは「自助」頼りが中心、これでは感染拡大は止まるはずがなく、「公助」を蔑ろにしては政府の存在価値などない。

 ところで、昨年12月28日(月)北陸中日新聞総合面「核心」の記事によると、今年7月予定の東京五輪パラリンピック開催における、競技会場などに配置する医療従事者を5000人以上募集、しかも無報酬だという。ただでさえ新型コロナで疲弊してる医療従事者に、これはあまりに虫が良過ぎるし、あまりに残酷ではないか。東京五輪パラリンピック中止宣言を年明け早々出すべきだ。