季節は変わり、会長も変わったが…

 いつの間にか2月も下旬を迎え、今日も朝から暖かい日差しが窓から部屋を照らし、昨日と同様まるで春が…いや春を飛び越え一気に初夏が訪れたかのよう。

 厳寒の峠は越え、日中もだんだん長くなり、初夏の陽気で先週の積雪もあっという間にほとんど溶けてしまった。さすがにもう雪は降ることがあっても積もることはないだろう。「冬は終わった」と宣言していいかもしれない。

 いよいよ春の到来。とは言え、新型コロナに加え、併せて花粉の飛散と、なかなか落ち着いてはいられない状況がつづく。今春の花見も昨年と同様制限されるに違いない。

 全国的に新型コロナ感染者数は減少気味のようだが、私の地元石川では連日クラスターが発生し感染者は増加、金沢では市内中心部繁華街に「飲酒・若者 感染拡大特別警報」が発令される始末。石川県の谷本正憲も金沢市長の山野之義もこれまで一体何をやってたのかと批判されて当然。頼みは外国製ワクチンだけとは情けない。

 ところで、東京オリ・パラ組織委員会の新会長に橋本聖子氏が選出され、本人も受託した。組織委が設置した「候補者検討委員会」の選考委員8名は、全員が次期会長に五輪担当大臣の橋本聖子氏の名を挙げたらしく、このニュースが速報で流れた時、あまりの既定路線にガッガリ

 早くも「透明性」が今年の流行語になりそうだが、男女4人ずつ揃え、形だけ検討委員会を設けてみたものの、次期東京オリ・パラ会長が橋本聖子氏では「透明性」の意見交換や議論など初めから無かったとの印象しか抱けない。

 男女いろんな人が次期会長の噂になっていたが、その中で最も選ばれてはいけない人物の一人が橋本聖子氏だった。彼女は現職の大臣だったし、森喜朗を父とまで呼ぶ前会長の影響下にある人物。森喜朗の後を継いで「何がなんでも東京オリ・パラ実施」に走るとしたら、いろんな意味で「日本の悲劇」が再生産される。