ひさしぶりにホッとした

 安倍晋三首相がついに自ら辞任を表明した。持病の悪化が原因らしいが、何はともあれ7年8ヶ月も続いた「悪夢のような安倍政権」に終止符が打たれるかと思うとホッとする。しかし自民党を中心とした政治が終わるわけでなく、さらに悪政が続ようなら気は滅入るばかり、次の総理大臣が誰になるか注視しよう。

 かつてのように懐が深く間口も広かった面影はサッパリ無くなり、今や軽薄で狭量な極右政党に成り下がった自民党に自浄作用など全く期待できない。すぐに政権交代は無理だろうが、まともな野党が結集し民主主義を少しでも取り戻せる今がチャンスかも。

 それにしても安倍政権はヒドかった。格差を拡大、差別を増幅、社会を分断させ、政権を私物化。原発、沖縄、拉致、北方領土、オリンピック、森友、加計、サクラ…どの問題に対しても嘘、隠蔽、逃亡、自分勝手、それらの形容しか当てはまらず、これほどの無責任極まる政治は見たことがない。

 2009年から2012年まで三年間は民主党政権で、未熟な側面からいろいろ批判されたが、しかし現在の安倍政権と比べれば遥かにマシだったと思う。野田政権は自民党の野田派とまで揶揄され、自民党と大して変わりないとの印象まで抱くが、それでも安倍政権よりまともだったことは確か。

 今年に入っての新型コロナへの対応を見る限り、デタラメな方策で安倍政権は日本を混乱させ国民を不安に陥れた。あの「東日本大震災」の時、安倍政権だったら…と想像するだけでゾッとする。あの時、民主党政権で本当に良かった、不幸中の幸いだった。

 もし、安倍政権の時に東日本大震災が発生していたら…地震や台風のような自然災害だけなら過去の経験からそれなりに動けただろうが、東電原発大事故のような人災への対応はトンデモないことになっていた可能性が大きい。電力会社(原子力村)を指示するどころか、逆に電力会社の言いなりになった挙句(多額の献金を受けてるから当然そうなりますね)、日本の半分は壊滅していたかもしれない。