夏が終わり、政権交代?

 先週までは直射日光が強烈、暑くてたまらなかった。金沢で9月に4度の猛暑日は新記録、やはりこれは異常気象だ。今週に入りようやく涼しくなり、酷暑から解放される。今季、さすがにもう猛暑日も熱帯夜もないだろうし、一気に秋の気配が深まりそうでホッとする。

 一方、ホッとしたのも束の間、また緊張せざる得なくなるのが政治状況。自民党総裁選で圧勝した菅義偉が次の総理大臣になるが、これほど「統制」や「恫喝」のイメージが付きまとう人物もめずらしく、相当タチが悪そうで要注意。安倍晋三は最悪と思っていたが、菅義偉でさらに悪くなる可能性さえある。

 安全運転したいのか個性をまったく見せない菅義偉に期待感ゼロ、むしろマイナス。安倍政権の政策を継承するだけなら、日本の没落は止まらず、新型コロナに翻弄される状況下にあって益々それに拍車が掛かるだけ。

 ただ、菅義偉安倍晋三以上にトップの器じゃない。年齢も70代だし、とうせ石破阻止のため担ぎ出された存在だから、必ず短命に終わるだろう。

 先週、立憲民主党と国民民主党が合流して新党を誕生させた。党代表は立憲の枝野幸男が、新政党名も立憲民主党に決定。元々は旧民主党で一緒だった者同士が再結成しただけ、あまり新味はないが、しかしこれを契機に維新寄りの前原は消え失せ、自民党の細野や長島などとの距離は遠くなった。かなりスッキリした形で最大野党として成立した意味は小さくない。

 繰り返すが、次の菅政権はおそらく短命で終わる。まともな野党が結集し勢力を伸ばすことはいくらでも可能ではないか。管政権誕生を契機に再び政局は混乱し、意外と近いうちに政権交代は実現するかもしれない。