IT機器に翻弄されて

 少しずつ身の回りを整理して一段落したはいいが、ホッとする間も無く、またいろいろ細々としたトラブルに見舞われる。特に、いつも使ってるコンピューターでは定期的に問題が発生し、大抵は再起動すれば直るけど、付属品の故障はなかなか厄介である。

 iPadでいつも使用してるアップルペンシルの調子が突然悪くなった。本体とまったく対応しなくなり、書き込みどころかパッテリーの充電もできない。慣れ親しんだ物が急に使えなくなると大変困る。これは一本が一万円以上する品だから買い替えには躊躇せざるを得ない。

 乱暴に取り扱ったりしてないので、そんな簡単に故障するとは思えず、時間を置けばまた復活するかもしれない。しかし以前、iMacのマジックマウスが突然動かなくなり、それはそのまま沈没したまま、今回のペンシルもその可能性は十分。

 それにしてもつくづく思う。よほどのプロでない限り、コンピューター本体やその付属品を使いこなせてる人は少ないだろう。日々、私のようにコンピューターに弄ばれてるだけの人が大半じゃないかな。

 私はコンピューターは好きだし面白いと思うが、素晴らしい物のように信じ込まされ、毎年のようにスマホタブレットなど次々と新品を買い替えさせられ踊らされている人は多いだろう。一歩引いて、コンピューターとの関係を冷静に見つめ直した方がいいかもしれない。

 今現在、私は貧乏人だから新品のIT機器を次々と購入できる余裕などないが、その昔、会社員時代に各メーカーが販売する新型ワープロを半年ごとに買い替えていたことを思い出す。欲求が抑えられないのは一種の病気である。 

 机の上にはコンピューターと一緒に、紙が開いて、鉛筆やボールペンが転がってる。コンピューターなんか使えなくても衣・食・住に直接影響は及ばないが、今この瞬間、周囲から紙や鉛筆やボールペンが消えて無くなったらさぞかし困るだろうなぁ。