よく生きていられたなぁ

 東京で暮らしていた頃、冷房は7月に入ってからと決めていたにもかかわらず、どうしても我慢できず6月下旬には扇風機を回していたっけ。しかし金沢へ帰省後、6月上旬には扇風機のお世話になるのが当たり前になってしまった。

 そして金沢での生活も、近年は早くも5月から冷房を意識し始め、今年など6月中旬から扇風機を飛び越え、いきなりエアコンの冷房を入れっぱなしの毎日となる。

 我が家は中古の一戸建て。一応オール電化だが、エアコンも台所も、電気温水器もだから全てが旧式、かなり効率が悪い。最新の機器はコストパフォーマンスが非常に良いらしく、買い替えた方が毎月の電気料金は相当節約できると周りから言われる。とはいえ、どれも新品にすれば高い出費となり簡単に取替えなどできるわけがない。

 あれこれ思い悩むうち、とうとう北陸も6月中に梅雨明けし、本州では東北北部を残すのみとなった。毎年日本のどこかで豪雨による被害が必ず出る梅雨の季節だが、今年は西日本や関東を中心に猛暑という災害が襲う。

 そういえば東京時代、夜の仕事のせいで昼夜逆転の生活を10年以上つづけたが、夏場は窓を開けてはいたものの遮光カーテンを閉め、エアコンなしの部屋で昼間就寝していた。クソ暑い夏の間、よくそんな毎日を送っていられたものだと、今から振り返ると信じられない。

 6月下旬から7月始めにかけ連続猛暑日の新記録を作った今年の東京で、エアコンなしで昼間就寝する生活など考えられず、眠ってる間に熱中症になる可能性が非常に高くなる。それにしても東京時代、扇風機だけでよく生きていられたなぁと今更ながら自分に感心する。