大相撲と安倍政権

 大相撲九州場所は終了したが、大きな問題が噴出した場所だったような気がする。中継はほとんど見ていない、とはいえ情報はいろいろ入ってくる。取り組みが始まってから故障者が続発、横綱大関を始め7人もの幕内力士が休場という有様で、特に大関陣の不甲斐なさは目を覆いたくなるほど。

 力士の休場は怪我のせいで、その原因はいろいろあるが、一番は力士の太り過ぎだと思う。平均体重が160kg超えとはまさに異常。200kg前後の力士が何人もいて土俵が潰れないかと心配になる。100kg以下の炎鵬は小兵と呼ばれても仕方ないが、110~130kg台の力士までが小兵呼ばわりされるのはおかしく、照強や石浦松鳳山のような力士こそが平均になるべきだ。

 横綱白鵬は頑張ってるが、さすがにかつての勢いはなく、引退は時間の問題だろう。今場所は優勝したが、勝つために手段を選ばないプロレス紛いの肘打ちなど大横綱としてすべきではない。近い将来、横綱大関も不在という前代未聞の場所を迎える可能性は高い。

 ところで、安倍晋三氏は先週首相として歴代最長の記録を塗り替えた。こんな駄々っ子みたいな幼児から成長を止めた人物が、なんと七年以上日本の総理大臣を勤めたというのだから、日本という国の、そして日本国民の程度の低さが知れるというもの。

 しかし表向きは強気の安倍首相だが、内心は焦ってイライラし、さらにかなりの疲れが溜まっているらしい。側近には弱音を口にすることが多くなったとも聞くので、ひょっとして、もしものことが近々起きるかもしれない。

 安倍氏本人の体力は以前からそれほど強くなく、だから相当疲れているはず。彼の政策は何をやらかしてもほとんど失敗し、本人も含め周囲は不祥事だらけなのだから、これ以上の在職は自分の経歴に恥を上塗りするだけとなる。首相として在職期間の記録更新を記念に、即退陣すべきだ。

 大相撲と安倍政権は保守的で右翼的だから同じ範疇に入るかもしれないが、両者を無理やりこじつけたくない。しかし行く末が案じられるという意味で私の気持ちが重なってしまったわけである。