料理番組の不満

 地上波のテレビ番組はほとんど見ないが、それでも夜の食事の時間帯8時〜9時頃、NHKEテレの福祉や介護や健康に関する番組を見ることは多い。そのついでに料理番組なども目にすることがある。料理が下手な私だから番組で紹介される献立を参考にしたいと思うわけだ。

 それにしても料理番組は本当にたくさんあり、国内から海外までのいろんな料理を司会者やタレントが飲んだり食べたりしながら紹介してる。NHKも民放もバラエティ番組の半分ほどが料理に関する番組じゃないかと思えてしまう。

 繰り返すが、私は地上波のテレビ番組はほとんど見ないのだが、たまに朝から夜まで時間を気にせずチャンネルを気ままに切り替え、いったい今現在どんな番組が放送されてるのかとチェックしてみる。すると、大概いつも何らかの料理が登場するから前述したようなことを思うわけだ。

 そんな数ある料理番組だが、しかし実際、それらの中身は私にはほとんど参考にならない。料理番組で腑に落ちないのは、味付けの調味料の種類が多く、時間をかけての献立がほとんどで、貧乏人にはとても真似できないからだ。何より不満は、紹介した料理のコストが全然示されないこと。

 新鮮な食材をたくさん用意し、調味料をふんだんに使い、煮たり焼いたり、さらに炒めたり蒸したりして時間をかければ、そりゃ美味いものができるだろう。でも、いったいその料理、全部が出来上がるまでいくらしたのか知りたい。

 老舗旅館や高級料亭での食材や調理の方法など貧乏人には夢のような別世界。多くの庶民は日々生きるため、ギリギリ切り詰めながら汲々と生活している。光熱費や通信費など止めるわけにはいかないから三度の食事を節約するしかないわけだ。

 一日三度の食事代を千円以下(月三万円以下)で過ごせるよう、牛丼吉野家のキャッチフレーズじゃないが「早い、美味い、安い」そんな貧乏人のための料理番組を望む。