姿勢を正そう

 高齢になれば「死」が刻一刻と近づき亡くなる人が目立つのは仕方ない。しかし近所の同じ世代の一緒に遊んだ知人が亡くなると、やはりビックリするし、周辺の世界から何かが欠け落ちたような、そんな喪失感に包まれる。おそらく誰もが同じ気持ちになるだろう。

 特に親しかったわけでもないのに、自分と近い関係にあった存在を失うことは、哀しいというか寂しい。私だって、今日、そして明日、何が起きるか分からず、突然この世から姿を消すかもしれず、決して他人事ではない。

 とはいえ、やはりまだまだ生きていたい。もっと社会の変化を、さらに自分の成長を体感したい。特に私のような「遅れてきた人間」はなおさらで、未経験なことが一杯あり、さらに驚き、さらに喜ばなければ。

 今の時代、60、70、80歳を過ぎても人生はこれから。それを思えばこそ、生きる上でいろいろ注意しなければならないことがある。中でも大切なことのひとつは身体の姿勢だ。姿勢がキレイなら、ただそれだけで若々しく見える。

 もっとも悪い姿勢は猫背でガニ股。そんな姿で歩く姿はいかにも年寄り臭く、覇気が感じられない。年を取ればどうしても身体を支える骨は曲がってしまうが、肝心なことは「姿勢」を常に意識し、カルシウムを摂取、ストレッチで骨を伸ばすこと。

 部屋にいるときだけでなく、外出特の歩くときには特に意識すべき。人は外見ではなく中身だと言うが、それはあまりに一方的。外見でも、痩せているとか太っているとか、背が高いとか低いとか、それらは大したことじゃなく、まず第一に「姿勢」だと私は思う。