金沢市議会の実態

 富山市議会の政務活動費不正受給問題は全国ニュースでも取り上げられ、また不正を認めた人数の多さから問題の深刻度は益々増している。北陸中日新聞の報道によれば、今やほとんど「議会 崩壊状態」に陥っているらしい。

 ところで私が暮らす隣の金沢市はどうかといえば、不正受給問題は起きていない。だから金沢市議会はまるで健全であるかのようだが、じつは金沢市は議員の政務活動費を全く調査していないのだ。調査していないのだから問題が発生しないのはあたりまえだ。

 問題が発覚した富山市議会と、調査もしない金沢市議会、果たしてどちらがまともかを問うなら、富山市の方だろう。調査もしない金沢市は論外。金沢市こそ「調査しない」ことが大問題だと思う。

 金沢は全国的にもっとも情報公開の遅れている自治体だ(調査対象で評価は変わる)。ともかく議員の政務活動費を調査しないというだけで失格ではないか。保守的で、閉鎖的で、情報非公開…それどころかなんと市議会事務局が「傍聴者情報を議員に提供」していたことが分かった。まるで事務局と議員が結託して市民を監視してるかのよう。

 まことに恥ずかしい限り。北陸新幹線だ、文化都市だ、加賀百万石だ…と浮かれてる場合か? 議員の政務活動費を徹底的に調査すべき。おそらく金沢市議会でもいろいろ出てくるに違いない。