国民投票の是非

 イギリスのEU離脱は世界に大きな衝撃を与えたが、一方、それを決定した「国民投票」という制度にも関心が寄せられた。

 「国民投票」は是か非か、いろいろ意見はあるだろうが、私はイザとなった時の「国民投票」は当然の選択肢だと思う。ある意味、国民投票は民主主義の究極の姿ではないだろうか。

 ただし、国民投票のルールはもっと考慮すべきだ。かりに、投票率70%の過半数ならおそらく全有権者の1/3程度に過ぎず、これで全体の方針が決まるようではどうしても納得できない。やはり最低でも全有権者過半数の支持がなければ、と思うのだ。
 
 選挙制度は選挙権を持つ人々の意思が反映されるよう、できうる限りの方法を模索すべきである。獲得票数や率だけでなく、メディアやお金の問題も絡んでくるだろう。ともかく公平なシステムが構築されなければならないと痛感する。

 国民投票であろうと一般の選挙であろうと、現在の日本のような小選挙区制のように、25%の人々から支持されてるだけ、残り75%の人々が切り捨てられるようなシステムではまったくダメだということ。

 現状の日本ではデタラメな安倍政権が幅を利かせているが、投票率はせいぜい50%程度、これがもし80%ほどの投票率での結果ならまだ納得もできるし諦めもつく。だから国民投票の場合、投票率は75%以上、信任は投票数の2/3以上必要…くらいのルールは欲しい。