オリンピック雑感

 猛暑がつづく。あんまり暑いので、何事も身が入らず集中できない。夜は眠れず、テレビで何となくオリンピックを見ている。大会は早くも後半に入ったが、さて前半を振り返りちょっとだけ感想を述べてみよう。

 柔道を連日放送していたのでちょこちょこ見ていたが、今の柔道(JUDO)は、まるでメス猫やオス猫が互いに前足の爪で引っ掻き合いをしてるかのよう、全然面白くない。サッカー、水泳、体操なども連日大きく取り上げられていたが、私はほとんど見なかった。放送されていた競技の中で私は、重量挙げ、アーチェリー、トランポリンなどを見た。それらの競技の試合形式やルールを知ることができて興味深かった。

 せっかくのオリンピック、普段見られないスポーツが注目されることに価値がある。オリンピックはマイナーな競技を中心に編成すべき。

 ところで、バドミントンの女子ダブルス予選で世界ランク上位の中国・韓国・インドネシアの計四チームが無気力試合を理由に追放処分となった。決勝トーナメントで有利な組み合わせを得るため負けを選択したらしいが、あまりに露骨過ぎる。ドーピングと同様オリンピック精神に反しており、これでは追放処分も仕方ない。だが一方で、バドミントンがどうしてサッカーのような試合形式を採用したのか理解に苦しむ。なぜ初めからトーナメント方式にしなかったのか。バドミントンはテニスや卓球と同類で、サッカーやバレーボール等の団体球技とは明らかに違う。

 今回のロンドン・オリンピックで、全ての国・地域から女性選手が参加し、全競技で男女の種目が実施されるが、これは史上初めてのこと。ひとつの前進であり評価したい。これからは各国や各地域の格差を縮小しようと努めること、果たしてどこまでできるだろうか。

 オリンピック期間中、マスコミはメダルうんぬんで大騒ぎしている。私自身はメダルなんかどうでもよく、質の高い面白い試合を見たいだけ。ナショナリズム的な雰囲気や、感動物語にはウンザリだ。

 蛇足。NHKではオリンピック関連の放送を開始する度に「風が吹いている」というテーマソングを流しているが、これはウザイ。テーマソングなどいらない。