型は大切だが柔軟に

 夏になるとそのあまりの暑さに冬のほうがいいと思うし、冬になれば寒いからやっぱり夏の方がいいと思うし…まったく私という人間は勝手だ。

 しかし、冷静に考えて、温暖化で益々夏は猛暑になる一方、冬は雪の量も減り(地元金沢では)暖冬化してるから、昔と違い夏より冬の方が私にとって過ごしやすくなった。

 今の季節、やはり夜眠れないのが私には一番辛い。冬は布団に包まり身体を温め熟睡することは可能だが、夏の熱帯夜の暑さの中ではまったく眠ることができず、だから起きてる時間帯は物事に集中できない。

 私の家は古い木造二階建て。二階に私の部屋があり、昔からエアコンは設置していない。それでも季節を問わず、寝るのは自分の部屋だった。

 とはいえ、猛暑で連日の熱帯夜。年齢も重ね、エアコンがない私の部屋ではとても眠れず、とうとう我慢の限界、そこでエアコンがある一階に移動して眠ることに。おかげで多少は睡眠が取れるようになりホッとしている。

 ところで、なぜ今まで一階で眠ろうとしなかったのか、振り返れば不思議である。それは、寝るのは二階の自分の部屋と決め込んでしまっていたからで、何でも型に嵌めて行動するようになると、一見、毎日の生活は規則正しくなるが、逆に融通が効かなくなる。

 生活の型を守ることは大切だが、何事も柔軟に対応しなければ。しかし、度々スタイルを変えてばかりいると、逆に乱れた生活を送りかねず難しい。

 さて、冷房を上手に効かせ、なんとか猛暑を乗り切りたい。しかしエアコンの冷房は昔からあまり好きじゃなく、身体を冷房に慣らすのは不健康な気がじつはしている。エアコンを利用せず快適な夏を過ごす方法はないだろうか。