そもそも宗教とは

 若手女優の清水富美加が芸能事務所とのイザコザから「幸福の科学」に出家して芸能界を引退するというニュースにはちょっと驚いた。だがその後、新聞記事で彼女は幼い頃から「幸福の科学」の信者だったということを知ってもっと驚いた。

 彼女が何歳から信者になったのか分からないが、両親が「幸福の科学」の信者だというから、正しくは「信者にさせられた」のだろう。

 両親からの影響で幼い頃に信者にさせれたのであれば、これは非常にマズイです。「教育勅語」を幼子に暗誦させる大阪の塚本幼稚園や、幼子に金一族を讃える歌を唱和させる北朝鮮と変わりません。

 私は宗教を否定しないが、現代の宗教団体はまったく信用できません。これはキリスト教イスラム教、仏教、その他どんな宗教も同じで、特に組織が大きくなればなるほど堕落すると確信しています。

 イエスマホメットも釈迦も親鸞も、私には人間個人として大変興味深いし、私は彼らをとても尊敬している。ところで、彼ら先人は巨大な教会やモスクや寺院や神社仏閣を作れと弟子たちに指示したのだろうか。イエスマホメットや釈迦や親鸞が、もし現代の宗教団体をみたらどう思うだろうか。

 権力と一体化し、人々を救うどころか、人々から金を巻き上げ、人々の視界を狭め、そして人々の未来を奪う、これが現代の宗教団体の正体だろう。自分こそが現代のイエスでありマホメットであり釈迦である…と思いたがるどこかの総裁など論外、まさにインチキの極みである。

 宗教の道を生きるのであれば、誰をもあてにせず、何事にも頼らず、たった一人で生きる覚悟を持つべきだ。少なくとも私はそう思う。

 清水富美加には洗脳から是非目覚めて欲しい。芸能事務所もデタラメだが、宗教団体はもっとデタラメだ。彼女はさっさと脱会し、芸能界には復帰せず、無限の荒野へと飛び出てほしい。