セックスレス

 昨日(11日)の朝刊、3ページ目の囲みに気になる記事が載っていた。49歳までの結婚してる男女のうち、一ヶ月以上性交渉のない、いわゆるセックスレスが、なんと47〜48%、50%近くもいるというのだ。

 さて、人間が生きるにあたりもっとも大切なことは?そんな重要なことは簡単に答えることなどできないし、答えられないからこそ人生は奥深いのだが、しかし夫婦にとってもっとも大切なことは何か? と問うなら簡単、ズバリそれはセックスだ。

 なぜ結婚するのか? それは好きなだけセックスができるから。セックスできなければ誰も結婚しないだろう。「セックス」とストレートに書くと即物的で何だかはしたないが、しかしセックスは食事や睡眠と同様、夫婦生活になくてはならない行為。

 夫婦喧嘩、夫婦断絶、そして離婚、それらの原因はどこに? 突き詰めれば情熱的で夫婦対等のセックスができないからだろう。夫婦のあり方を考えるにはセックスについて真剣に考えたほうがいい。

 せっかく結婚したのに、もし自分本位のセックスばかり求めるとしたらどうなるか。自己満足だけ自分本位のセックスなんて、じつは風俗で処理するのと変わらず、これでは夫婦間にどんどん冷たい隙間風が吹く。

 夫婦間で大切なのは何といっても相手への思いやり。金銭が絡まない相手に悦びを与えるセックスこそがその究極の姿。特に妻が悦んでもらうために夫が奉仕することは重要で、これで初めて夫婦対等になれる。妻の悦びがあればこそ夫の悦びも増幅される。

 円満な夫婦生活を送るにはセックスレスになってはいけない。とにかく夫婦対等を心がけること。しかし現実は男女不平等が蔓延する。幸せな結婚生活を送るためのセックスレス解消には、まさに社会の格差・差別を改善しなければならないのである。