果たしてどうなるのだろう?

 トランプ次期米国大統領は早速人事に取り掛かっているが、その顔ぶれを見る限り、かなり絶望的にならざるを得ない。長男とか次男とか、さらにその妻たちとか、そんな家族や縁故の連中を政権中枢に組み込もうとしている。おいおい、北朝鮮と同じじゃないか、トランプ王朝でも作るつもりか。

 さらに、白人至上主義者、移民排斥論者、拷問の容認論者たちに重要ポストを与えようとしており、残念ながら僅かの希望も見出せず、これじゃまったくダメだ。果たしてどうなるのだろう、アメリカは? 世界は? そして日本は?

 ロックフェラーやモルガンなど影の支配者たちが自分達に利益がないと判断、さらに白人貧困層に恩恵が回らないとなると、その時点でアウト。トランプ大統領ケネディの二の舞にもなりかねず、任期の4年を維持できるかどうかすら疑問だ。

 とても長続きするとは思えず、おそらく2年が限度じゃないか。トランプは失脚。その後は、保守本流と思われてる副大統領ペンスが大統領に昇格。こんなシナリオがトランプ就任前から想像できて、暴動や混乱からさらに悪化する可能性も。
 
 とはいえ、米国にはまだまだ健全な精神が宿り育っている。その精神はトランプのような差別主義と保護主義を許さないだろう。トランプ大統領で強いアメリカの復活どころか没落は一気に早まるかもしれないが、それでも希望を見出すなら、バーニー・サンダースがいたことだ。76歳にもなる彼に期待するのは酷であり、彼の後を継ぐ若手が多く台頭してほしい。

 緑の党が大きく躍進するのは現状ではなかなか難しい。しかし民主党の穏健派と緑の党が連立し政策協定するなら、アメリカの今後に明るい展望が開ける。強いアメリカから優しいアメリカへと変身できるなら、アメリカはまだまだ世界をリードすることができる。

 それにしても、トランプが次期米国大統領に選ばれたことで、日本ではあの橋下徹が大喜び、史上最高の大統領になると叫んでる。まったくバカバカしい、つくづく似た者同士。そして、ヒラリーに期待してた安部晋三首相、なんと真っ先にトランプに尻尾を振りに行く始末。どうやら日本の真の独立など夢物語だな。