厳しい年の幕開けです

 新年の幕開け…とはいえ昨日から今日へ時間が経過しただけ。ただ、世間はいつもと違う特別な気持ちで正月を祝いたいのかもしれません。ですが、私は普段と変わらない生活を送ります。

 冷静に見ると、変わらないのは私だけでなく、新年だからといって大袈裟に祝うことがあちこちで無くなりつつあるようです。スーパーなど大型店舗がその典型で年中無休、店内は趣向を凝らし季節が変わる度に商品を並び替えたりしますが、年の初日からいつもと変わらぬ営業は街の雰囲気を変えました。

 以前はお正月くらい休んだら…と思いましたが、警察や消防や病院が年末年始に長期休暇に入ったら大変なように、社会生活を支える重要な施設として、食料品を扱う店舗もそれなりの責任があるのでしょう。

 曇りか雨で時々陽が差し、金沢としては比較的穏やかな年末年始。去年のクリスマス頃に降り積もった大量の雪もほとんど溶け、のんびり静かに新年のひと時を過ごせそうです。

 社会と同様、個人的にも昨年はいろいろ慌ただしく、あれもこれもと気持ちが分散、落ち着いて一つのことに集中することがなかなかできませんでした。今現在、必要とされる身の回りの品々は揃えたので、今年は「生き方」や「思考」をさらに徹底し、自分の人生を極める道を歩みたい。

 世の中が混迷し乱れようと、自分は右往左往しない。たとえ一つの社会が滅亡しようと自分だけは生き延びる。大袈裟ですがそれくらいの気持ちを常に抱いていないと日々を生きられないかもしれません。

 今年はどうなるか。多くの人が「良い年になりますように」と神社や寺院で願い事をしますが、残念ながら庶民の生活に直結する政治経済はどんどん変な方へ向かってるような気がして、各々の分野がどうなるか予測不能とはいえ全体が悪くなることだけは分かります。

 逆に言えば、悪い状況を覚悟しておいた方が個人としてよりマシな毎日を送れるかもしれず、とにかく安易に期待は抱かない方がいい。「社会に絶望しても、自分に絶望しない」生き方が益々問われることになるでしょう。