緊急事態宣言は解除されたが…

 五月も下旬。今月は暖かい日もあるにはあったが、全体的にかなり涼しく、先週はエアコンの暖房を点けてしまった。去年の同じ頃は晴天に恵まれ、真夏のような暑い日が続いていたことを思い出す。今年に入り暖冬だったが、春から初夏にかけては寒いくらい、例年のような寒暖差をそれほど感じない。

 先週末、金沢の繁華街(片町・香林坊)を散策した。再開する店舗数は増え、ネオンも輝きだしていた。しかしまだまだ人通りは少なく寂しい。今月中に賑わいの復活などありえないことは分かる。しかし、六月に入っても大丈夫だろうか。

 「新しい生活様式」に惑わされ、当分苦しい状況が続くのは間違いない。そして秋・冬を迎えたとき新型コロナの第2波・第3波への対処をどうすべきか。

 近くのドラッグストアに寄り、2000円で50枚入りのマスクを購入。もう既にいろんなマスクが大量に販売されてる。アベノマスクなんてもういらない(未だ届いてない)が、もしそれが届いても開封せず送り返すつもりだ。返品されたアベノマスク(おそらく相当数になるだろう)を、これから感染拡大が懸念されるアフリカや南アメリカの諸国に無償で寄付してもらいたい。

 政府は首都圏や関西圏や北海道など特定指定地域の緊急事態宣言も解除し、社会全体がようやく元の日常へ戻れる第一歩を踏み出したが、それにしても長期間の「自粛」とはいったい何だったのか。

 もし、検査数を増やすことが可能で、感染してるかどうかが多くの人々に把握できるシステムが構築されていたら…大それた「自粛要請(ほとんど強制)」は必要なかったのでは、と疑問に思う。「医療崩壊」を口実に経済基盤をガタガタにさせ、多くの労働者たちを不安に陥れた安倍政権と専門家たちの責任は重い。

 長期の異常事態を目の当たりにして、安倍政権の新型コロナウイルスへの対応がいかに頼りなく信頼に値しないものであったかが分かった。政府はこの数ヶ月間確固たる指針が決められず、ただ右往左往していただけだった。