橋下徹発言をさらに批判する

 橋下徹日本維新の会共同代表の発言に内外から批判が噴出し、彼は窮地に追い込まれています。テレビに出たりツイッターなどで言い訳を繰り返す橋下徹ですが、ほとんど説得力はありません。

 「従軍慰安婦(性奴隷)」や「米軍の風俗業活用」で持論を展開した橋下徹について、前回、私も批判しましたが、まだまだ足りないのでさらに付け加えます。

 「従軍慰安婦は必要だった」の発言に対し、橋下徹本人は「慰安婦制度を容認しているわけではない」と釈明します。次に、「米軍に風俗業の活用を促す」発言に対して、橋下徹本人は「アメリカの文化を十分理解していなかった」と反省らしきことを口にしました(文化論にすり替えて逃げようとする)。

 ここでもうすでに矛盾がありますね。橋下徹は「慰安婦制度を容認しない」と発言しながら「米軍に風俗業の活用を促」した。つまり、過去の軍隊の慰安婦制度を否認するかのように装いながら、現在の軍隊には風俗業の活用を勧めたわけです。ここに橋下徹の本心がハッキリ出ています。

 橋下徹慰安婦発言に関してどんなに釈明しようと、現在の風俗業を容認して積極的な活用を勧めた以上、ようするにいつの時代であっても軍隊には風俗業(慰安婦)が必要なのだ、と本人自らが認めたようなものではありませんか。これは文化の理解という問題以前であり、橋下徹の人権無視感覚が正直に出ています。

 日本維新の会石原慎太郎共同代表と松井一郎幹事長が橋下徹を擁護しました。さらに、同議員の西村眞悟が「朝鮮人の売春婦はウヨウヨいる」と発言して火に油を注ぎました。

 自民党安倍晋三総理は、橋下や石原とは違うかのような答弁で必死に取り繕いますが、橋下徹安倍晋三日本維新の会の党首に担ぎ上げようとしたことを忘れてはいけません。自民党には高市早苗のような過去の日本の戦争犯罪を否定したがる議員が政調会長を務めたりして、トンデモ右翼議員がそれこそウヨウヨいます。自民党も大問題になる火種をいっぱい抱えており、このままでは社会悪が蔓延することになるでしょう。

 日本維新の会自民党も体質はほとんど同じ。私たちは彼らの政治に正面から拒否権を発動し、もう少し健全な政治状況を生み出すための意思表示をすべきです。