庶民は必死だ

 10月の声を聞くと一気に秋が深まる気がして、同時に今年も残り僅か(まだ3ヶ月もあるが)という気持ちにもなる。それにしても10月以降は厳しい。今月から食料品を中心に6000品目以上がまたまた一斉に値上がり。これまでも十分キツかったのに、さらに庶民生活を直撃する。

 良い天気なのに朝からタメ息をつかざるを得ないとは、なんともやるせない。この調子だと年末年始は誰もが相当苦しい生活を強いれられそうだ。新型コロナがようやく収束に向かいつつありホッとするが(冬に第8波がまた来るだろうけど)、今度は物価高の疲弊。これも新型コロナのように長期間続くかもしれない。

 何も考えず、ただボンヤリして時を過ごしたいが生活を考えるとそうも行かない。スーパーへ行きリンゴを買って来なければ。特売で明日一日限り「サン津軽」という銘柄が一個70円、ただし一人4個までだそうだが…でも助かる。

 りんごは健康食なので毎日食べたい。食べた後、身体がキレイに浄化されるような気がして、最高の果物の一つだと思う。ただ昔から値段が高い。一個200円もするとまず買わないが、でも150円ほどならつい手が出る。それが一日だけ限定の、一個70円、一人4個までとはいえ目が飛び出るほど嬉しい。

 秋分の日が過ぎて、あっという間に10月を迎えてしまったが、爽やかな秋晴れがしばらく続いたのでホッとした。とはいえ日没がどんどん早くなるのはなんとも寂しい。

 長期天気予報で今度の冬も南米ペルー沖のラニーニャ現象から、北陸地方の雪は平年よりも多いという。もし本当ならイヤだ。過去2年連続してかなりの降雪量だったので、来年1月~2月の積雪が少ないことを願う。どうなるか。いずれにせよ、灯油代を含む暖房費が相当高くなることが予想される。

 街中を歩くと岸田文雄首相の「決断と実行」というポスターが目につく。岸田首相の実態は「総合的に勘案し検討」、決断と実行からほど遠く、私はマジックで大きく「勘案と検討」と書き直したくなった。