受け入れる変化、促す変化

 相変わらず肌寒いので半纏を羽織ってる。大型連休も終わり5月も中旬のこの時期、毎年こんなに冷え込んだかな、とふと思う。日中はともかく、夜間など冬のコートを着たくなるほど寒い。

 我慢するのはやめた。寒いなら暖房を点ける。5月半ばは初夏の季節、電気代がもったいない…とかなんとか気にすることなどない。体調を崩せば元も子もないのだから。

 ところで予想した通り、先週の大型連休後から今週にかけ、新型コロナ新規感染者数が再び全国的に急増し始めた。石川県も11日(水)は600人以上が感染、過去二番目に多かった。観光客が大勢押し寄せたことがおそらく原因と思われる。

 現在主流のオミクロン株は重症化しにくいし、ワクチンの普及もあり、人々の間で気の緩みが生じてるのか。重症化しなくても深刻な後遺症で長く苦しんでる感染者はかなりいるらしく、新型コロナは普通の風邪でないことは確かだ。

 さて、新型コロナの蔓延で健康志向は益々強まり、それで高齢になっても若さを保ちたいと誰もが願ってる。だが、自分の年齢はきちんと自覚すべき。自覚が足りないと、肉体的にも精神的にも現実とのギャップで逆に苦しむことになる。衰える変化を素直に受け入れつつ、穏やかに過ごせることが一番かも。

 ただ一方、日常に変化を促すことは重要で、毎日同じことの繰り返しは衰弱を加速させる。型にハマれば楽だし安心感も得られるが、型とはすなわち棺桶だと思った方がいいかもしれない。

 体力やお金の問題で限界があるのは仕方ないが、その範囲内でもいろいろ変化を試みるのは必要だ。誰もができることとして毎日の生活スタイルの見直しである。ただ「変化」という言葉に甘えて、マイナスに変化しないよう十分注意したい。変化とは活性化することで、自堕落になることじゃない。