世間から翻弄されるのは真っ平御免

 新しい年が幕開けたと思ったら、はや1月が終わり、もう2月だ。新型コロナの変異株オミクロンが感染爆発した月として、2022年1月は記録に刻まれる。2月はどうなるか。感染増加はまだまだ続き、ピークアウトまでには時間がかかりそうだし、ピークアウト後もしばらく高止まりしそうな日本の現状である。

 それにしても岸田政権は何も手を打たず、ただ静観してるだけのように見える。時の流れに身を任せつつ、本当に何もしないのが岸田政権かもしれない。岸田首相は「総合的に勘案し判断し」とか言うばかり、何ら具体的方策を示さない。岸田は少なくとも安倍や菅よりマシだと思っていたが、見事に外れた。

 新型コロナの蔓延、世界各地での紛争やクーデター、格差・差別の拡大…酷い時代になってしまったが、だからといって「昔は良かった」と過去を懐かしむようでは、現状は益々悲惨になる。

 今は辛い時代だからこそ未来に目を向けたい。未来は現在より少しはマシになると思いたいし、マシにすることができるはず。もちろん現状に流されるままでは悪くなるだけ。自分の意識がほんの少し変化すればかなり違ってくるし、希望の扉を開けるか閉めるかは自分次第。

 社会変革など大それたこと意識せずとも、自分一人でたとえ小さくても何かを新たに創造してみる。家事労働を工夫したり、部屋のレイアウトを変えるだけでも確実な一歩となるんじゃないか。諦めに支配され、心と身体が停滞すれば、時間と共に自分は衰えてゆくだけだ。

 土曜と日曜は朝から断続的に雪が降り続き、私の地元金沢でも短時間でかなりの積雪となった。月曜になり雪は少し落ち着いたが、一方、新型コロナの変異種オミクロン株の猛威は当分の間収まりそうになく、連日感染者数は最高を更新。重症者や死亡者が増加し、既に医療体制は逼迫している。

 大雪に見舞われ、新型コロナに席巻され、これじゃ外出する気になど全くなれず、閉じ籠るしかないが、家で酒を飲むのは止めたし、冬季北京オリンピックには反対で見るつもりはないし、世間から翻弄されるのは真っ平御免なので、とりあえず座禅を組んで瞑想に耽る。