有意義な時間

 8月も最終週に入り、いよいよ夏の終わりを実感する。一昨日の夕刻6時半、ちょうど陽が沈む頃、夕焼けがとても綺麗で、それは「物凄く」と形容してもいいくらい、まさに夏の終わりを象徴するような景色だった。

 あまりの美しさにスマホで写真を何枚も撮ったが、その後確認してみると、なぜかパソコンやタブレットに同期されず、これが私にはよく分からない。自らどこも変更してないのに、同期したりしなかったりする。OSやアプリがいつも勝手にアップデートするので、それらの兼ね合いが影響するのかな。

 便利なはずのコンピュータだが、些細なことでイライラが募り、それで身の回りのIT機器類を投げ出したくなる時もある。だから一週間ほどコンピュータには一切触らない生活をしてみようか。おそらく何の影響も生じないだろう。むしろ健全な生活を取り戻せるかも…。

 ところで現在、私は町内の副会長を務めているが、私たち町内の要の場所がS神社である。市内に神社や寺は数多いが、広くはないけどS神社はかなり有名で、町内の会合ではほとんどここの社務所を使う。

 S神社で思い出すのは何といっても子供の頃、S神社とその周辺で近所の同い年の学友と毎日遊び回っていたこと。しかし、よくよく振り返ればそれは小学生から中学生にかけて、せいぜい4〜5年間ほど。中学3年になるともう遊ばなくなった。

 S神社を中心に夏は虫採りや近くの河川で魚捕り、冬は雪山を作ってスキーと遊び呆けて、あの頃は短い期間でも濃密な時間に支配されていた。ところが、同じ4〜5年間でも現在はどうか、瞬く間に時間が過ぎてなんと薄っぺらになってしまったかと思う。

 コンピュータのIT機器類に振り回されてると毎日の生活がどんどん浅はかになる。それは自分のためのコンピュータのはずが、コンピュータに翻弄される自分に転化してしまったからだ。さて、有意義な時間を取り戻すため、一週間とは言わず、一ヶ月でも一年でもコンピュータから遠去かってみようか。