テレビを消そう

 20世紀に発明された品々は数え切れぬほどあるが、中でも私たち庶民にもっとも影響を与えた物はテレビかもしれない。テレビを通して私たちは世の中の動静を即座に知ることができるようになり、だからこれほど情報操作に適した媒体はなく、人々はテレビを見ながら一喜一憂、右往左往させられる。

 テレビはとても便利だが、私はテレビ番組をほとんど視聴しなくなった。報道やバラエティーなど、そのあまりのくだらなさに辟易するからだ。テレビという便利な機械を残念ながら世間はまったく役立てておらず、それどころか、権力機構の洗脳機関として働いてる始末。テレビで見る価値があるのは天気予報だけ。

 普段からどうしようもないテレビだが、年末年始になるとそれがさらに加速し、まったく、本当に、とてつもなく、テレビは堕落する。テレビ番組など一切見ない方が賢明である。劇場で映画を観るか、barでウイスキーを飲みながらJazzを聴いてる方がどんなに素敵か。

 それにしても、安倍政権のやってることはデタラメ。アベノミクス原発東京オリンピック、TPP、年金、カジノ…そして外交。すべてがまったく成果を出さないどころかむしろマイナスに作用。国民にとって迷惑なことばかり。

 それなのに相変わらず50%を超える支持率で推移して、その一番の理由はメディアがきちんと事実を伝えないからだ。これはもう随分前から指摘されている通り、特にNHKを始めとするテレビ各局の権力に追従する偏向ぶりはあまりにヒドイ。

 一部、まともな報道も散見するとはいえ、安倍政権に脅されテレビメディアは完全に腰砕。テレビに限らずメディアさえしっかりしておれば、安倍政権など続くはずがないのだ。「伝える」そして「伝わる」ことの重要性、それをこれほど強く感じる時代は戦後なかった。

 インターネットはまだまだ発展途上で信頼性は薄く、どうしてもテレビと新聞、雑誌などが中心となる。報道機関ばかり責めても一方通行、受け取る側もしっかししなければ、とつくづく思う。