2016年米国大統領選

 アメリカ合州国の次期大統領がもうすぐ決まる。女性初のヒラリー・クリントン氏か、それとも不動産王ドナルド・トランプ氏か。正直、私はどちらも大統領になって欲しくない。しかしどちらかが必ず新大統領になるわけで、これは米国民にとって不幸な事態だが、日本を含め、世界中にとっても警戒を要する状況となる。

 ところで、11月5日(土)北陸中日新聞夕刊に米国の映画やテレビで活躍する有名人の大統領候補支持状況が載っていた。それによるとハリウッドではリベラル派が多く民主党寄りでヒラリー・クリントン支持者が多いという。しかし映画界の大御所クリント・イーストウッドは「どちらかなら、私はトランプ氏を選ぶ」と米メディアに語ったそうだ。

 映画好きな私は昔からイーストウッドの作品を多く観てきた。彼が共和党支持者であることは知っていたが、とはいえ、イーストウッドの作品からはマイノリティを含め個人を尊重する精神が読み取れ、政治信条を超え好きな作品は多い。

 しかし、今回イーストウッドの「トランプ支持」発言にはガッカリした。共和党主流派からソッポを向かれ、下品で差別発言を繰り返すトランプなど論外でしょ。イーストウッドには「ヒラリーもトランプも両方ともダメ!」と喝を入れて欲しかったな。彼も86歳、歳には勝てず、先見性が失われつつあるのだろうか。

 米国の次期大統領はヒラリーかトランプ。ロシアのプーチン、中国の習近平、フィリピンのドゥテルテ、朝鮮の金正恩、そして日本の安倍晋三…。ああ、ロクでもない指導者ばかりで、これじゃ世界は破滅へまっしぐら。

 5年後、10年後、20年後、30年後…、日本と世界はいったいどうなるか。誰も予想できないが、しかし、世界地図が大きく変わることは間違いない。