真夏に思う

 先週から今週にかけ、日本列島は熱波に襲われ、金沢でも連日真夏日がつづく。
ただ、35℃以上の猛暑日になることは滅多になく、気温は33℃前後だが、体感的には猛暑を実感している。年を取るとともに感覚が鈍くなり、暑さの段階をきめ細かく判断できなくなってきてるのかもしれない。

 それにしても、西日本の状況は凄いの一言。各地35℃〜37℃はザラで、天気予報を見る度、真夏の西日本には住みたくないとつくづく思う。

 若い頃は夏が好きで冬が嫌いだった。だから、北陸地方より温暖な西日本の各地が羨ましかったが、今では全く逆転。四季を通して天候だけで判断するなら、真冬も雪の量が少なくなった北陸地方のほうがまだマシではないかと思うようになった。
 
 ところで、いかにも夏を感じさせてくれもの、私にとってそれはセミの鳴き声と花火。

 去年も感じたが、不思議なことに未だハエを一匹も見ていないし、蚊もいつもより少ない。セミは鳴いているが、何だか弱々しく感じる。セミには7年、13年、17年と大量発生する周期があるらしいので、今夏はたまたま少ない年なのかもしれないが…虫たちの動向、どうも気になる。

 そして花火。7月の終わりと8月の初めの週末、恒例の花火大会が近くを流れる川の河川敷で開催された。地元のH新聞主催が先で、後が同じく地元のC新聞の主催。夏の盛りに開催される二つの花火大会、いつも私は遠くから打ち上げ花火を眺めている。

 今年は風向きに恵まれ、こちら側に煙が流れて来なかったので、花火の大輪がとても綺麗に見ることができた。

 H新聞の方が規模は大きく少し派手だが、しかし、C新聞の方には全体的に品の良さを感じる。それぞれ19:30時から21時まで約1時間半の短いイベント。瞬間に花開き、あっという間に消える花火の数々。人間の喜びも、花火のように一瞬で終わるんだなぁ…しみじみ実感する夏の夜のひととき。