イヤ〜な夢

 毎晩、あるいは毎朝、人は睡眠中に夢を見るという。夢を見ない日があったとしても、じつは覚えていないだけらしい。

 変な夢を見た。
 会社で働いてるのだが、いつも仕事が遅々として進まない。
 集中できず自分の席を離れ、社内をウロウロ、いかにも忙しそうに振る舞う。
 担当の仕事が遅れているのは体調が悪いからだと上司に言い訳。
 上司は他の部署で談笑していた自分のことを知っている。
 ウソがバレバレの駄目な自分。
 どうしていいか分からずにオロオロして…そこで目が覚める。

 まったく嫌な夢だ。目覚めが悪い。全然スッキリしない。もうとっくに会社員を辞めてるのに、どうしてこんな夢を見るのか。

 二週間ほど前にも高校時代の夢を見た。これも実に、変な、嫌な、夢だった。
 学校に行かなきゃならない。
 でも、カバンの中に教科書が入ってない。
 今日の受業は何だったっけ??? どうしても思い出せない。
 焦る。遅刻しちゃうよ…。

 この直後に目が覚める。じつに気分が悪い。夢から解放されホッとするが、まったく眠った気がしない。

 会社員を辞めて20年近く、高校を卒業して40年以上経つのに、なんでこんなイヤ〜な夢を見るのだろう。どこか無意識の領域の片隅に、高校や会社員時代の経験が蓄積されているのだろうか。残念ながらその多くは面白くなかったことばかりのようだ。

 ずいぶん昔の夢を見るということは、しかし良い方に解釈するなら、まだまだ若さを保っているという証拠なのか。