どうしようもない違和感

 違和感をずっと抱えている。たとえば空模様。天候に関して四季折々記事を書いてきたが、またどうしても書きたくなった。なぜならこの冬はどうもおかしく、雪が本当に少ないからだ。金沢に帰郷して5回目の冬を過ごしているが、こんなに雪の少ない冬は初めて。

 子供の頃のイメージが強すぎるのか、大寒に入った今頃は街中でも30センチほどの積雪で辺りが真っ白に覆われていなければおかしい。昨年末の気象庁発表で今冬は雪の量が多くなるという長期予報が出ていたのに、これまでのところ予報はまったくの外れ。

 年を重ねるごと冬の寒さは負担になるし、雪なんか少ない方がうれしいに決まっている。しかし、異常気象? がつづくとやはり気になってしょうがない。春、夏、秋と、いつも私は家のすぐ側を流れるS川の河川敷を散歩する。冬の間は雪に覆われて散歩できないはずなのに、今冬は存分に歩き回れるので何とも妙な気分である。

 さて、沖縄の名護市長選で、普天間基地辺野古移設反対を貫く現職の稲嶺進氏が見事再選を果たした。これは大変喜ばしい結果だが、にもかかわらず現政府に辺野古基地建設を取り下げようとする気配はまったくない。辺野古基地反対の民意を無視し、札束で懐柔させようとする安倍内閣のやり方には本当に腹が立つ。

 本土には全然利用されず赤字を膨らませる無駄な飛行場がいっぱいあるではないか。普天間だけでなく、沖縄の米軍基地を本土はもっと負担すべきだ。日米安保は必要だと口にしながら沖縄に基地の大半を押し付ける本土の姿勢はじつに卑怯である。

 ところで、労働組合の連合が東京都知事選で舛添を応援するという。細川や宇都宮の脱原発が気に食わないらしい。まったく連合なんて労働組合じゃないね。連合とは財界や経営者の側に立つ労働管理組織に過ぎず、不公平や不平等が蔓延する日本の現状の大きな責任の一端は連合にある。労働貴族集団である連合なんて即解体すべき。

 異常気象、沖縄や原発の理不尽、アベコベミクス、労働組合の変質…、どうしようもない違和感がつづく。