正月のテレビ番組

 正月のテレビ番組のくだらなさは相変わらず、どのチャンネルに切り替えても、似たようなお笑い芸人たちが面白くもないギャグを連発し、自分達がふざけて笑ってるだけじゃないか。年毎に酷くなり、ほとんど見る気がしない。現状のバラエティーなど観賞は時間の無駄、貴重な人生がもったいない。

 しかし、私はNHKEテレのクラッシック音楽番組は点ける。大晦日恒例のベートーヴェン第九交響曲や、元旦のウィーンフィルハーモニー演奏会はなかなか聴き応えがある。

 今年の元旦にオーストリアのウィーンから生中継されたウィーンフィルハーモニーの演奏会はとても良かった。ヨハン・シュトラウスの楽曲だけでなく、併せて演じられたバレエが特に素晴らしく、クラッシックとモダンを合体させたような振り付けに魅了され思わず拍手。テレビを見ながら拍手するなんて滅多にあるもんじゃない。

 音楽番組ではないが、二日の大阪松竹座から生中継された歌舞伎も途中からだがつい見てしまった。歌舞伎のことは詳しくないが、女形の俳優が演じていた人形浄瑠璃の演舞はお見事でした。バレエでも歌舞伎でも、ジャンルは違うが優れた技術力を土台に新しい試みに挑戦しようとするプロの心意気が伝わり感心する。

 技術力といえば、元旦の深夜、布団に入る前にたまたま点けたNHK総合での「マジックキャッスル2018」はちょっと覗いてサッサと寝るつもりが最後まで画面に釘付け。彼ら彼女らの洗練された高度なテクニックにはただただ感心するばかり。マジシャンになって観客を煙に巻くことができたならどんなに楽しいだろうかと思う。

 年明けから一週間で真面目に見たのは以上のみ。スポーツは興味が薄れ、まったく見なかった。それにしても年明け早々、熊本でかなり大きな地震が発生、そして株は暴落。どんなに安全を祈ろうと、事故や事件や災害…予期せぬことは必ず起きる、だから備えは万全にしなければ、と毎年自らに言い聞かせてはいるが…。