災害は忘れないうちにやって来る

 一昨日の大雨で気温は下降、9月に入った途端、季節は一気に夏から秋へ変化したかのよう、暑さのピークは過ぎ、かなり涼しくなったことは確か。雨が降る中、遠くで雷鳴が轟く。毎年夏から秋への移行時は必ず雨と共に雷が鳴り、季節の変わり目を実感する。

  9月1日は「防災の日」だった。とはいえ、今や日本はこの日だけでなく、一年中毎日が「防災の日」に指定すべき状況になったと思う。

 今週、台風21号が西日本を直撃する。台風が運んでくる南風から再び暑くなる予報が出てるが、それより台風21号は超大型、被害対策を怠ってはならず、十分気を付けなければならない。

 私の地元金沢はこれまで大きな自然災害に見舞われることはなかった。たとえば大型台風が近づいてもそれほど被害が出ないのは、じつは白山が衝立のような役割をしてくれたからで、2702mの特に高いとは思われない白山だが、その存在価値は非常に大きい。加賀地方を中心に白山信仰が浸透する理由もそこにある。

 しかし白山は紛れもない火山、いつの日か噴火することは間違いなく、さらに金沢の直下には有名な「森本・冨樫活断層」が走り、この断層が一度動けば古都金沢は破壊される。いつ、何が起きても不思議ではない現実世界なのだ。

 そしてこの時期、辛い思いを抱えてる子供たちがたくさんいる。学校に馴染めない子はどこにでもいて、じつは私もそうだった(前々回の記事)。何とか登校拒否せず卒業できたが、学校時代は嫌な思い出ばかり残っている。

 登校拒否する子供たちの中には、じつは繊細で豊かな才能を秘めてる子が多く、それらの子供たちの未来を活かすことができないとしたら、それは周りの大人の責任であり、自殺にまで追い込む状況は「人災」と呼んでも差し支えない。

 自然災害に遭遇したり、複雑な人間関係から思い悩んだり…それでもこれまでなんとか私が生きて来れたのは運が良かっただけだ。しかし、これから先は運を天に任せるわけにはいかない。災害は忘れないうちにやって来る時代を迎えたのだから。