孤立感

 テレビ番組はほとんど見ないので、今現在どんなタレントが活躍してるのかサッパリ分からない。別に知りたいと思わないからどうでもいいが、それでもたまにテレビを点けると、見たことのない顔だらけで、世間との距離感をすごく感じる。

 平凡な普通の生活を送っているつもりの私だが、相当浮世離れしてることは間違いなさそうだ。まあ、それも仕方ない。世間に合わせるつもりはない。

 私はひとりでいるのが好きで、それが寂しいとは全く思わない。私がもっとも嫌なのは人間関係のしがらみ。学校時代から社会人になっても他人との付き合いが本当に苦手だった。

 それにしても、虚しさに包まれることが多くなった。政治が益々劣化する状況下、年を取ったせいもあるだろう。同世代からは現状への不満や不平をたくさん聞くが、さて、どうすべきかという解決への道がさっぱり見つからないからだ。

 身辺の小さな物事ですら、自分の思うように進まないと、つい焦り気味となり、何とかしなくちゃ、とさらに自ら窮地に追い込んだりするが、しかし冷静に考えて、本当に何とかしなくちゃいけないのか。むしろ、何もしない方が懸命じゃないのか、と思ったりもする。

 何かに積極的に取り組むことで周りから褒められたりするが、時にそれは余計なお節介にもなりかねず(自分に対して)、何もしないで放っておくことこそが最善かもしれないとさえ思う。新たな人生を創造しよう…なんて、ひょっとするとこの思い込みがズレてるのかも。

 逆説的に、何もしない人生こそが素晴らしい人生かもしれず、もちろん体制に流されるようでは無意味、何もしないことが強烈な反体制になってこそ価値が生まれる。ただ、時間には逆らえない。時間の流れに身をまかせながら、上手な時間の使い方を学びたい。