さて、どうなるか

 「記憶にない」という文言はじつに便利、都合が悪くなればこれを連発すればいいだけ。問い詰める側もどう対処すべきか大いに悩む。

 さて、カネを渡した側と受け取った側、両者の言い分で、貰った方が「受け取った」とハッキリ口にしてるのに、与えた方が「記憶にない」と発言。この両者の姿勢をどう解釈すべきか。カネを渡してないなら「渡していません」と、普通ならハッキリ宣言できるはず。誰が考えても「記憶にない」は事実から逃げてるとしか思えない。

 確かに、人間は物事を忘れるようにできてる。しかし、たった一年半前の、しかも100万円という大金なのだ。与えた側も、受け取った側も、記憶が曖昧になるはずがない。

 森友学園問題は、①国有地売却問題、②幼稚園児に「教育勅語」を暗誦させるような異様な教育方針、そして③安倍晋三昭恵夫人の100万円寄付問題の三つに集約できるが、いずれにしても自民党を含め、日本会議日本維新の会など安倍晋三の取り巻きが、まるで大蛇がとぐろを巻くように絡んでる。

 ところで、安倍晋三首相は妻昭恵の携帯が「一時水没して」と口にした。つまり「携帯水没でデータが一部飛んで」履歴の全開示は不可能、事実かどうかの証明はできない、と逃げてるわけだ。これでは誰が考えても証拠隠滅したと思うしかないだろう。

 ちょっと痛いところを突かれただけで、うろたえ恫喝、平気でウソをつき、まるで駄々っ子のようにゴネまくる安倍晋三首相。この男、3歳の幼児期からまるで成長してない。まったく恥ずかしい、これが現日本国の総理大臣の姿である。

 森友学園問題、今後どのように推移するか予測できないが、安倍政権にとって大きなダメージになったことは事実。籠池氏だけを悪者にして逃げ切るか? それとも総辞職か? あるいは病気が再発、安倍晋三はふたたび辞任の憂き目となるか?