ねじれた社会

 一昨日の水曜日、床屋に出かけサッパリしてきた。じつは、私は年に3回しか散髪しない。4ヶ月に一回。これも節約のためだが、散髪は面倒臭いというのが本音で身だしなみに無頓着、だからこれまで女性にモテなかったのだろう。

 金沢に帰郷してからほぼ8年。毎回同じ床屋さんで散髪してもらっているが、不況のせいだろうか、料金は3600円の据え置きでまったく変化なし。子供の頃、散髪する度に値段が上がっていたような気もするけど…。

 ところで、宅配大手のヤマト運輸が27年振りに値上げするらしい。そんなに配送料は変わらなかったのかと思うと、ちょっと驚く。ネットの普及で荷物が急激に増加、人手不足で現場からは悲鳴が聞こえてくる。

 欲しい物はすぐ手にしたい、のは人間の心理として分かるけど、しかし二日や三日遅れたからといって大問題になるわけじゃあるまいし。「すぐ欲しい」が業者に圧迫をかけ、一番しわ寄せを食うのは底辺の労働者だ。

 デフレなのにもの凄く忙しいなんて、これは紛れもなく政治の責任。プレミアムフライデーなんか設けても、財布の中身が減ってるのに一体どうしてそれを活用できるというのか。

 待機児童問題もまったく解消せず。子供の数が減少してるのに待機児童が増加するなんて、どう考えてもおかしい。働く若い女性が増えて、自分の子供を安心して預ける場所がないのが実情、だから女性は家庭に閉じこもり、子育てに専念しろとでも言うのか。

 安倍政権は一部の大企業のみを対象にした政策ばかり。古臭い価値観に捉われ、未来志向どころか過去へ逆戻り。「一億総活躍社会」のスローガンが泣いている。