離脱か残留か

 イギリスで欧州連合EU)からの「離脱」か、それとも「残留」かを問う国民投票が23日(木)の今現在行われている。結果は果たしてどうなるか。離脱派も残留派も拮抗して予断できないが、私はイギリスが残留することを願っている。小さな国や地域は集合・結束してひとつのヨーロッパになるべきだ。

 離脱することは孤立することになりかねず、良くも悪くもグローバルな世界で孤立して生存することは不可能。もちろん、EUという組織が強大化し、単一の価値基準だけで運営されるのは危険だ。多様な文化や価値観を互いに認め合いながら、共通のインフラを目指すべき。

 アメリカ合州国、ロシア、中国など、巨大で威張ってる国は小さく分裂して欲しい。カナダやオーストラリアも大きな国(面積だけ)だが、世界で主導権を握ろうとしないからまだ救いようがある。それにしても、アメリカ合州国、ロシア、中国、この三カ国の覇権主義は世界の癌ではないだろうか。

 小さくなった地域がそれぞれの自治を認め合い、互いが協力・助け合う方法を模索したい。小さくなれば支配欲から無縁になれるし、国として統治の負担も軽くなるはず。小さなもの同士が寄り添い全体を支えながら新しい社会を築く。自然環境問題と並び、これは世界の最重要課題だと思う。