サミット?

 先日の夕刻、テレビでローカルニュースを見ていたら、来年のサミットが三重県の伊勢志摩で開催されることが臨時で割り込んで来た。

 伊勢志摩で事件か事故でも起こったのかと一瞬びっくりしたが、ただの開催場所決定だけの内容だった。それにしても、これがローカルニュースを中断してまで即報道しなければならないほどのものか?

 サミット開催場所決定関連は、ローカルニュースにつづく7時の全国ニュースでは当然のごとくトップ扱い、かなりの時間を割いて報道していた。認知度が上がるとか、観光客が増えるとか、地元の人々の喜びの表情が映し出される。しかし、強い異和感を抱くしかない。

 開催場所などどこだっていいじゃないか、と思うけどね。まるで開催場所こそが最重要で、話し合う中身はどうでもいいみたい。確かにサミットなんて形式だけ、単なるパフォーマンス。「主要国首脳会議(サミット)」は威張ってる連中がいかに世界を支配するか、それを確認し合うだけの茶番なんだから。

 米国、カナダ、日本、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、以上がG7と呼ばれるサミット参加国。世界史における侵略国ばかり。差別と支配の価値観共有7カ国が堂々と談合する会議こそがサミットだ。

 21世紀の現在、中国とロシアが参加しないサミットにどんな意味がある? 中国もロシアも侵略国だが、G7諸国とはかなり価値観が違うから、両国が参加すれば安易な談合会議にはならないはず。

 今年のサミット開催国はドイツだったが、地元では反対デモがかなり盛り上がったようで、サミットの化けの皮などとっくに剥がれている。さて、来年の三重県伊勢志摩サミットまで日本と世界はどのように変貌しているだろう。