朝食の変化

 私の朝食は、食パンにイチゴジャム、野菜ジュース、バナナ、ヨーグルト、そしてコーヒー。イチゴジャムがマーガリンになったり、野菜ジュースが牛乳になったりすることはたまにあるが、いつも同じメニューだ。

 先日、補充用のイチゴジャムと野菜ジュースを近くのスーパーで買った。イチゴジャムは以前と同じ198円の値がついていたが容器はこれまでの240gから195gへと縮小。野菜ジュースは容量に変化はなかったが198円から238円に値上げ。数多くの品目をいちいちチェックしたわけではないが、他にも容器や値段で変化があったに違いない。

 生活必需品が一斉に値上げ。少ない賃金で細々と暮らす庶民にとってこれはボディブローのように効く。日々を重ねるごとダメージが大きくなるだろう。株価も乱高下が激しく不安定、一時の円安も一気に円高へと逆戻り。アベノミクスが実際はアベコベミクスとかアホノミクスとか呼ばれているが、本当にその通りだ。

 経済の専門家でない私でもアベノミクスの欺瞞がハッキリと分かる。安倍総理が口にする景気回復とは、あくまでも企業の企業による企業のための回復が主眼で、ひとり一人の働き手のことなど全く眼中にない。底辺で働く人々が痩せ細る景気回復など矛盾そのものではないか。

 ついこの間まで、ブラック企業とは社会の片隅の中小零細の一部かと思っていたが、「ワタミ」や「ファーストリテイリング」など大手にまでブラック化が進んできた。安倍総理はIT企業「楽天」の三木谷社長等と結託し、日本全体をブラック化するつもりらしい。

 景気回復への幻想を撒き散らす安倍政権だが、成長戦略の中身はカラッポ、カジノ経済に依存し、目指すは憲法改悪と原発再稼働というのだから論外だ。古い自民党の最右翼路線を突っ走る安倍政権。政治に弄ばれる庶民はギャンブルの犠牲となり、日本は着実に滅亡への道をひた走る。

 さて、私の朝食だが、食パンは薄くなり、バナナは小ぶりとなり、いつの間にかヨーグルトとコーヒーは一日交替。節約は朝食だけじゃなく…。