4Kテレビは売れるかな?

 我が家のテレビの話だが、つい先日、母親が馴染んでいたブラウン管テレビを薄型液晶テレビに替えた。

 じつは2年ほど前、アナログからデジタルへ電波が変更されたとき、私が持っていた薄型液晶テレビを母親に与えようとした。しかし、ブラウン管テレビは「まだ壊れていない」と母親が頑に拒むので、チューナーを設置してそのまま使用していたのだ。

 ところが、テレビ本体が故障したわけではなかったが、先にチューナーの方が壊れてしまい、あたり前だがまったく映らない。4000円ほどするチューナーを新たに買うより、同じ4000円ほどでブラウン管テレビがリサイクルできたので、いよいよ私の薄型液晶テレビの出番となった。数万円も支出して新しいテレビを購入する必要もなく、母親も納得してくれた。

 ところで、この2年間、3D(立体)テレビが随分話題になったが、最近サッパリ耳にしない。外出したとき電気量販店を見学したが、広いフロアーにテレビがたくさん並んでいたにもかかわらず3Dテレビは一台もなかった。

 今現在、テレビは4Kと呼ばれる次世代が話題の中心だ。なんでもフルハイビジョンより4倍の超高細密画面が売りらしい。技術の進歩は本当に早く、ブラウン管から薄型液晶になったと思ったら、3Dを通り越して4Kである。

 ふと、素朴な疑問が沸く。3Dテレビの売れ行きは芳しくないようだが、だからといって次世代の4Kテレビは売れるのだろうか? 付随するレコーダやDVDはどうなるのか? それらもまた大幅に変更されるのか? BD(ブルーレイディスク)の現状はどうなっているのだろう?

 テレビのハード部分は重要だが、何を映すかソフト面が充実していなければ、ただの置物だ。ニュースやバラエティなど4Kで見なければならない必然性があるとは思えず、どんなにキレイに映ろうとテレビ番組をほとんど見ない私にとって、テレビという機械自体に関心は薄い。

 旧式のブラウン管テレビは20型だったが、それに替わる薄型液晶テレビも20型、今のところ我が家はそれで十分だ。